足踏みするクリスチャン【創世記28:15】

2023年

見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。

創世記28:15

明けましておめでとうございます!

新しい年、2023年です!

新年を迎え、どの様な信仰を求めて歩んで行くべきか、祈っていました。

祈りの中で、ヤコブの人生が思い浮かべられました。

 

ヤコブは兄エサウと双子の兄弟です。

ヤコブは兄から長子の権利を奪ってしまい、兄エサウを怒らせ、自分の命を狙われるようになり、兄を恐れ、叔父ラバンの所に身を寄せました。

その道中、荒野で夜を迎え、石を枕にして寝た時、夢をみました。神の御使いたちが上り下りする階段に、神様がおられヤコブを

「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。」と祝福したのです。

翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを石の柱として立て油をそそぎ、その地を「ベテル」と呼びました。

そしてヤコブは叔父ラバンの元に身を寄せ、ラケルの娘たち2人と結婚しました。

ヤコブは、ラバンの元で20年仕えました。

ある日、御使いが現われ、「この土地を出て、あなたの生まれた国に帰りなさい。」と言われ旅立つのです。

ヤコブは20年もの間、問題を抱えたままでした。兄エサウとの和解です。

ヤコブたち一行は(妻4人、息子12人とその家族、娘、多くの家畜と財産)故郷を目指し旅立ちました。

故郷に近づくたびにヤコブは兄を恐れます。しかし神の御使いが現れ、ヤコブを勇気づけ、ヤコブは兄と再会を果たし、和解をするのです。

そしてヤコブの一家は、主が約束されたカナンの地にある「ベテル」を目指します。

昔、ヤコブが兄から長子の権利を横取りし、兄ラバンの元に逃げ行く道中、夢の中で祝福を受けた場所です。主が「あなたをこの地の戻そう」と約束された土地です。

ヤコブは、20年もの間、兄との和解の問題も持ち続け、そして叔父ラバンとの間にも沢山の問題に心痛める事が多かったのです。人生の多くの問題から解決され、

やっと、主が約束された土地「ベテル」に向かう自由を得たのです。

しかし・・・ヤコブは直ぐにベテルに向かわなかったのです。

ベテルの一歩手前「シェケム」という所で土地を買い、祭壇を建て住もうとしたのです。

シェケムの町は交通の要所であり、財産のあるヤコブは交易上の便宜を考えたのか、ベテルを目の前にしてシェケムに住みつき、安住の地にしようと思ったようです。

20年来の約束の地を見の前に置き、「兄エサウとの和解」という人生の大きな問題からも解放されたのに、、、ヤコブの信仰は足踏みしたのです。

どうしてでしょうか。

ヤコブの家には、外国の神々、つまり偶像が入り込んでいました。ヤコブ達が叔父ラバンの元を去る時に、一番愛する妻ラケルは、父の家の守り神の偶像を盗んで持って来ています。

ヤコブはその問題を解決しようとせず、今までそれを取り去ることを家族に求めることはなかったのです。

また、ヤコブには財産が多すぎたからかもしれません。

ヤコブの信仰は、約束の地をあと一歩という所で停滞してしまうのです。

ヤコブの信仰が停滞してる時、ヤコブの息子、シメオンとレビが大きな罪を犯してしまいました。

ヤコブの娘ディナは、シェケムの首長ハモルの息子に辱めを受けるのです。それを聞いた兄シメオンとレビが、その町の男子全てを殺し、町を略奪し家畜を奪い、女・子供を捕虜にしたのです。

シメオンとレビは、聖なる割礼を悪用して人を欺き、暴虐のかぎりを尽くしたのです。

ヤコブの一行は、カナンの他の部族から憎悪による襲撃をうけて、滅ぼされるかもしれない立場となってしまいました。

定住しようとしたシェケムに住むことが出来なくなったのです。

主が語られました「さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい。」

ヤコブは、約束の地「ベテル」に行く前に、全ての過去を清算するために偶像の一切を捨て、シェケムの近くにある樫の木の下に埋めたと聖書に書いてあります。

 

今までの人生を振り返り、受けた恵み、頂いた御言葉を思い出す必要があるように思いました。

もう一度「信仰の原点」を振り返り、そして自分の信仰が停滞していないか。

約束の地を目の前にして、ヤコブの様に足踏みしていないだろうか。

清算しなければいけないものが自分の心にないだろうか・・・

ヤコブが過去を清算し、全てを置き去ったように、私も自分の清算するべき事柄を手放し、新たな一年を始めたい・・と思いました。

今日から始まる新しい一年、

主と共に歩み、従う一年となりますように・・・

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