自分の弱さを認める【ヨハネ13:36-37】

2023年

シモン・ペテロがイエスに言った。「主よ。どこにおいでになるのですか。」イエスは答えられた。「わたしが行く所に、あなたは今はついて来ることができません。しかし、後にはついて来ます。」
ペテロはイエスに言った。「主よ。なぜ今はあなたについて行くことができないのですか。あなたのためならいのちも捨てます。」

ヨハネ13:36-37

弟子の中でも、いつも誰よりもいち早くイエスさまの元に行こうとしたペテロ。

直情的、情熱的で誠実なペテロ。

人間的な失敗が多く、おっちょこちょいでした。

ペテロの「主よ。なぜ、今はあなたについて行く事が出来ないのですか?」という問い。

ペテロは悲しかったと思います。

大好きなイエスさまにどこまでもついて行きたい。

今までずっと寝食を共にし、誰よりも主を愛しているという自信もあるのに…

どうして、自分はついて行く事が出来ないと言われるんだろう…

この短い言葉に、ペテロの悲しみ、ペテロがもどかしく感じているのを感じます。

「あなたの為なら命も捨てます」という言葉。

ペテロは本気だったのです。

それほど、主を愛していたのです。自分は誰よりも主を愛し、主を必要としていたのです。

まさか、他でもない自分が、主を知らない…なんていう事を言うはずはないと思っていたと思います。

しかし、人間とは弱いもの…

身の危険を感じると、問い詰められると、とっさにその場しのぎな事を言ってしまう存在なのです。

…第2次世界大戦中、ドイツがおこなったユダヤ人を迫害しました。

オランダには『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクのようなユダヤ人家族を、

自らの命の危機を感じながらも、ユダヤ人をかくまった一般市民が数多く存在したそうです。

かくまわれる者とかくまう者。

かくまう側も自らの命を危機にさらしています。

オランダ人のウォルターズ夫妻も、ひと家族4人を… 2年半に渡り、かくまったそうです。

ウォルターズ夫妻は、少数の仲間たちとこの地下活動を行っていました。

新たにこの活動に参加希望者が来た場合、面接をして意志の固さを確認したそうです。

そして、最後に署名を求めたそうです。

「万一わたしが敵に捕らえられた場合、いかなる状況下であれ、地下活動に従事する仲間の氏名はけっして明かさないことを、ここに誓って約束します」

このような、両者に身の危険が生じる活動において、自分が所属する組織の存在を隠し通すというのは、鉄則だと思います。

しかし驚くことに、

ウォルターズ夫妻は、この書面に署名するものは地下活動に参加させなかったそうです。

その理由として、「この様な書面に署名出来るのは、自分の弱さを知らないから」だそうです。

「神さまを信じて、自分が出来る限りの事をする」という、

自分には ‟絶対できる” ‟絶対する”という決意がある者ではなく、自分の弱さを知っている者。

自分の弱さを知り、認め、それでも尚、

主と共に歩み、主に力を頂いて成していきます…と告白できる者。

その様な人だけを仲間に入れたそうです。

…私は、信仰は持ち続けれるものだとは思ってはダメ。

緊張感を持って信仰を今日も選択しないと…!と思っています。

そう思うと同時に、どこかででも自分は信仰を捨てることは…ない… と、どこかで思ってしまっています💦

だって、私は主が大好きだし、主が大切…

私はペテロと同じで、自分の弱さをまだ知らないのだと思います。

自分の弱さを知ってこそ、主を完全に拠りどころと出来る…

主により頼んだ人生を歩む事が出来る…

主を知り、自分を知る一日となりますように!!

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