小さな者にも目を向けられる主【出エジプト17:11-12】

2023年

モーセが手を上げているときは、イスラエルが優勢になり、手を降ろしているときは、アマレクが優勢になった。

しかし、モーセの手が重くなった。彼らは石を取り、それをモーセの足もとに置いたので、モーセはその上に腰掛けた。アロンとフルは、ひとりはこちら側から、ひとりはあちら側から、モーセの手をささえた。それで彼の手は日が沈むまで、しっかりそのままであった。

出エジプト17:11-12

昨日、出エジプトの話を書きながら、モーセ、アロンとフルの名前が出てきました。

それで「フル?フルって誰?」と思い、フルを調べました。

イスラエルの民が、アマレク人と戦いをした時、

モーセが手を上げている時は、イスラエルが優勢になり、手を降ろした時は、アマレクが優勢に。

アロンとフルは、モーセの腕が下がって来るのを見て、モーセを石の上に座らせ2人が両側からモーセの腕を支えたのです。

モーセは、次期指導者であるヨシュアを戦いの指導者に任命し、アロンとフルを率いて丘の頂に登ったと聖書に書かれています。

実際に先頭に立って戦ったのはヨシュアですが、背後でモーセも戦いに参加していたのです。

日が沈むまで続いた戦い、アロンとフルの助けがあり、アマレク人との戦いに勝利しました。

フルについての、記述が少ないです。フルは、エジプトから脱出したイスラエル人です。

一説では、モーセの姉、ミリヤムの夫だという説もあります。(ミリヤムとは、ナイル川に捨てられたモーセをエジプトの女王がすくい上げた時、直ぐに駆け寄り「乳母を連れてきます」と提案し実母を連れてきた女の子です)

フルの孫のベツァルエルについて少し記載があります。主はフルの孫を名指しで召し、知恵と知識と英知により幕屋の建設の働きに就かせたという記録があります。(出エジプト31:2-6)

モーセは、ヨシュアを指導者に任命し、アロンとフルを率いて丘の頂に登ったのです。ここからアロンとフルは「モーセの側近」だったと分かります。

モーセは丘の上で「神の杖」を高く上げました。この神の杖とは「神の力の象徴」を意味します。

モーセが、神の杖を上げ祈るしか勝利への道がないのです。

ですから、これは「神の戦い」だったのです。

ヨシュア、モーセ、アロン、フル・・・誰か1人でも欠ければこの戦いには勝利出来なかったのです。

フルは無名ですが、主の戦いに大きな役割を担った人物だと分かります。

フルは、他に何か功績を残したとは聖書には記録にありません。

主は、天から天使の軍勢を送り、主お一人でも戦いに勝つことが出来ます。しかし、モーセの祈りを必要とされたのです。

ですからフルは、モーセの陰で大きな働きをした者。指導者を励まし共に歩んだ者。イスラエルが勝利をする為の成功の鍵となった人物の1人です。

フルの存在を通して、目立たない所で、主に仕える人たちの静かで誠実な姿を、主が見逃される事がないという事が分かります。

フルは「無名の偉人」だと思います。

私たちも、家族や友達、隣人の為に祈る者、

隣人に声を掛け助けの手を差し伸べる者、

陰で教会を支える奉仕をする者、

日々、主に賛美の栄光を捧げる者、

主の前に跪き、教会の為、日本の為、世界の為に祈り続ける者・・・など

この様な小さな表に出てこない人々を、主は見ておられ、記憶されているという事です。

主は、目立たない影の奉仕者をご覧になられているのです。

人の目には留まらない奉仕、陰で働く者、陰でとりなしの祈りを捧げる者となりたいです。

今日も、主に喜ばれる者として一日を歩みたいです!

主と共に、良き一日をお過ごし下さい!

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