主の導き、守りを感じる方法【ネヘミヤ9:17】

2022年

彼らは聞き従うことを拒み、あなたが彼らの間で行われた奇しいみわざを記憶もせず、かえってうなじをこわくし、ひとりのかしらを立ててエジプトでの奴隷の身に戻ろうとしました。それにもかかわらず、あなたは赦しの神であり、情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かであられるので、彼らをお捨てになりませんでした。

ネヘミヤ9:17

ネヘミヤ書9章は凄いです・・。

イスラエルの民の歴史が凝縮されています。

民が”バビロン捕囚”に合い、70年ぶりにイスラエルに帰還し、

祭司であり総督ネヘミヤの指揮のもと、民たちは崩れ去ったエルサレム城壁の再建を始めました。

しかし、エルサレムの近国は、再建をさせまいと攻撃を企てますが、

とうとう城壁が修復され、イスラエルの歴史がまた始まったのです。

9章には、始まりが書かれています。

イスラエルがの民が祖国に帰還するため、荒野の旅を無事に終えて、約束の地に入ることができたことをお祝いする祭り”仮庵の祭り”が七日間祝いました。

夜明けから真昼まで律法が朗読され、長時間、罪の告白をしながら、主を礼拝する時間が持たれました。

ネヘミヤ書9章は、過ぎ越しの祭りが始まったところから記録されています。

殆どが、祈りによる罪の告白の内容となっています。

まず、「創造の神を賛美」する事から始まっています。イスラエルの民は、主が天と地の全てのもの、海とその中の全てのものを創造されたことを記憶し、褒めたたえから始まっています。

次は「アブラハムの選びと子孫繁栄の約束」です。カナンの地を与えると主がアブラハムに約束したこと。「出エジプトの奇跡」についても回顧しています。数々の奇跡と、紅海の渡捗の奇跡。

「荒野における導きと供給」昼間は雲の柱、夜は火の柱となり民を守って下さったこと。

シナイ山で主から、正しい定めと、まことの律法、良きおきてと命令を彼らにお与えになった事。

しかし、民は自ら「金の子牛」を作り、民をエジプトから救ってくれたと言い出したのです。

民が飢えた時には、天からマナを与え、民が渇いたときには、岩から水を出したことも回顧しています。

次に「罪の告白」をしています。こんなに主の恵みが注がれているにも拘らず、イスラエルの人々は、心から神に従おうとはしませんでした。偶像を作って神から離れた時も、雲の柱火の柱をもって導かれましたが、民は一人のかしらを立て、エジプトでの奴隷の身に戻ろうとさえしました。

「神の憐れみへの感謝」をしています。主は、民を荒野に見捨てられませんでした。そればかりか、主は、私たちへマナを絶やさず、民が渇いたときには、民に水を与えられました。

21章には、「 四十年の間、あなたは彼らを荒野で養われたので、彼らは何も不足することなく、彼らの着物もすり切れず、足もはれませんでした。」と書かれています。

9章の長い告白の祈りを見ると、「しかし」とか「にも拘らず」という単語が良く出てきます。

恵みを受けたにも拘らず、主のもとに帰らなかった・・と言いうように・・・

最後は、「神の憐れみへの感謝」で締めくくっています。

 

この長い祈りを読んで思ったことが2つあります。

一つ目は、イスラエルの民は、困った時には大声で助けを求め、問題がクリアしたら、主の恵みは直ぐに忘れてしまうという事です。

二つ目は、イスラエルの民は自分たちの歴史を良く知っているという事です。自分たちの先祖がいかに不従順で罪深かったかという事を知っているのです。良く知っていれば、「気を付けよう」と思うだろうに、それでも人間は、同じことを繰り返しているのです。

三つ目は、イスラエルの歴史を圧縮して、通して読むと、人間の不信仰さ、不従順さを嫌と言うほど感じます。しかし、主は私たちをあきらめず、私たちを見捨てないのです。

 

こういう祈りって凄く良いなと思いますた。

自分の歴史を振り返って、思いつくことを順番に祈っていく。

主の恵みと主の哀れみ深さ、自分の罪深さ、愚かさなど、一気に感じる事ができます。

またそれだけでなく、「ああ・・・主が本当に共に居られ、私と一緒に歩んで下さっていたんだ!」という事を実感する事が出来ます。感動します。

自分の人生を振り返り、一つ一つ祈れば、主の足跡を見る事が出来ます。

主の計画は、渦中では分からないのです。時間が流れ、振り返った時に気付くのです!

という事は、私たちが前ばかりを向いて歩み、人生を振り返る事をしないと、主の計画、主の助け、主の導き、主の臨在など、気付かない人生になります。

心から「主が導いて下さっていた!」と実感できる人は、問題が生じた時に、問題に打ち勝つ力が供えられます。

信仰生活に大きな助けとなります。

この人生振り返りの祈りをして欲しいです!

メモを取りながら・・・一つ一つの出来事を記録するのです。

大きなものを得る事ができますよ!

自分の人生を振り返って一つ一つ祈ってみて下さい!

今日も、主の平安に包まれた一日となりますように・・・

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