ノアの生涯の第六百一年の第一の月の一日になって、水は地上からかわき始めた。ノアが、箱舟のおおいを取り去って、ながめると、見よ、地の面は、かわいていた。
第二の月の二十七日、地はかわききった。
そこで、神はノアに告げて仰せられた。
「あなたは、あなたの妻と、あなたの息子たちと、息子たちの妻といっしょに箱舟から出なさい。
あなたといっしょにいるすべての肉なるものの生き物、すなわち鳥や家畜や地をはうすべてのものを、あなたといっしょに連れ出しなさい。それらが地に群がり、地の上で生み、そしてふえるようにしなさい。」
そこで、ノアは、息子たちや彼の妻や、息子たちの妻といっしょに外に出た。
創世記8：13-19
２日前のブログで、ノアについて少し書いたのをきっかけに、もう一度「ノアの箱舟」の話を読み直しました。
まず心に止まったのが、
ノアは、主の心にかなっていた人であり、正しい人であり、その時代にあっても、全き人で、神とともに歩んだ人。
とあり、そうなのか～と思いつつ読んで見ると。
ノアの箱舟で、ノアは３度、主に従順しているのに気付きました。
１つ目は、「箱舟を作りなさい」と言われた時の従順。（創6:13,14-21）
長さ135ｍ、幅が約22.5ｍ、高さが約13.5ｍの巨大な船を120年かけて造ったのです。
この従順により、さぞかし人々にバカにされ揶揄された人生だったのでは・・と思います。
２つ目は、「入る」という従順。（創7:1-4)
これは、造る従順より簡単に感じるけれど、実は難しいように思います。
大雨が降り、人々が危険を感じてから入るのであれば、簡単です。
しかしノアは主に「入りなさい」と言われた時は、まだ雨も降っていない状態。
まだ異変が起きていない平和な日常の中で、全ての動物を集め箱舟に入れ、家族と箱舟に入るのです。
雨は、箱舟に入った７日後に雨が降り始めるのです。
ノアは、箱舟を造っている120年間、ずっと人々に笑われバカにされたと思います。そして箱舟に入った時、人々の揶揄は更に酷くなったのではないでしょうか。
また、箱舟に入ると言うのは、「地上と決別」するのです。今まで長く住んで来た土地と別れ、人々とも別れるのです。
それは単なる「別れ」ではなく、今まで生きて来た世界が滅びると知りながら、箱舟の戸を閉めなければならないのです。
３つ目は、「出る」という従順。(創 8:15-17)
ノアたちは40日40夜、箱舟に入っていたのではなく・・・1年と10日間、箱舟の中で暮らしていたのです。
ずっと閉鎖された中で暮らしてきました。
それだけでも、人も動物もストレスを感じたと思います。
箱舟の中の環境はどうだったでしょうか。
衛生的に良くない環境だったと想像できます。
悪臭が漂っていたのではないでしょうか。
誰もが「早く外に出たい・・」と切に願ったのではないかと思います。
その心の現われとして、カラスや鳩を放っています。
そしてノアは外を確認すると、地の面が渇いていたのです。（創8：13）
しかし、ノアは箱舟から出ませんでした。
主が「箱舟から出なさい」と言われたのは、ノアが確認してから57日後です。
ストレスマックスであろうノアたちは、更に57日、待ったのです・・・
この57日・・本当に忍耐強く、待つという従順が出来たノア。
待つという従順は、本当に難しいと思います。
３つの従順を見て、どれも難しい従順だと思います。
単に、言われた通り従った・・ではなく。
ノアの従順から学べる事は、「行いの従順」だけでなく「心の従順」も、必要だという事です。
言われた通り、示された通り、仕方なしに従う事もできます。
自分の目に、「地が渇いた」と確認できていても、GOサインを貰うまで待つのです・・
自分の目に見える現実や、自分の判断ではなく、主からの言葉を待ったのです。
ノアから学べる事は、「行動」だけでなく「心からの従順」が伴なう時、本当の従順だと言えるように思いました。
今回、もう一度読み直す前までは、
ノアの箱舟を造ると言う従順・・「大変だっただろうな～」と思っていましたが、
「入る」「出る」という従順は、もしかしたら「造る」という従順より、ハードルが高い従順だったかもしれません。
ノアは、箱舟を「造る」という従順で救われたのではなく、「入る」という従順があったから救われたのです。
また「出る」という従順に従わなかった場合・・どうなったのかは分かりません。
ノアのように、行動も心も・・従順出来る者になりたいです。
今日も、主と共に歩み、主に従うという事を選択する事ができますように！！
PS. 今日の写真は、実際に聖書に基づいてノアの箱舟を再現された人が居ます（多分世界に数名いる）本当に大きい💦
「主よ。あの土地が私たち（LOVE BIBLE）に与えられますように！」
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