環境による感謝と、環境を変える感謝【Ⅰテサロニケ5:16-18】

2023年

いつも喜んでいなさい。

絶えず祈りなさい。

すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。

Ⅰテサロニケ5:16-18

最近「主に感謝する」という事を、よく考えています。

「主に感謝する」とは、大きく分けて3種類、もしくは3段階あるように思います。

まず1つ目は、良い環境や条件などが与えられ、本能的に感じる感情からの感謝。

思ってもない良い事が起きたり、ずっと願っていた事が良い方向に動いたり・・

「感謝しよう」という考えもなく自然と感情が出てくる感謝。

自然な感情なので、本能的な感謝。

これは誰にでも出来る感謝です。

2つ目は、自分の意志による感謝です。

感情的には特に感謝する事がない心がフラットな状態。

もしくは、反対に感謝とは反対の状態に身を置いている状態。自然な感情では不満や不服を感じる状態。

このような中に身を置き、目の前の状況、自分に降りかかる問題にだけに心と目を奪われず、「主に感謝出来る事を探そう」という「選択から気付くことが出来る感謝」

良く例えられるのは「バラの花」です。

バラの花を見てどう感じるか。花のどの部分をクローズアップして見るか。

花だけを見る人は「美しい」と感じますし、

棘に刺さり痛い思いをした人は、「バラには棘がある」と、棘を思い出すかもしれません。

特に何も感じない人もいるのは、バラの葉っぱの多さに、花が少し隠れてしまっているのかもしれません。

同じバラの花を見ても、思う事は人それぞれ。

自分の経験を通して、棘にクローズアップしたり、バラの葉っぱのように今ある沢山の問題に隠され、感謝があるとは気付かない状態かもしれません。

今日の御言葉は「全ての事について感謝しなさい」

人生に起きる全てのことについて、主は感謝しなさいと言われています。

という事は、自分の人生に起きる全ての事について「感謝出来るものがある」という事です。

1週間前に友達に会いました。

この時、この友達が言った言葉がずっと心に残っています。

彼女はお医者さんで、ご主人も医学部を出られ研究の方に携わる仕事をされていました。

2人の子どもにも恵まれました。

長くご主人は単身赴任をされており、週末だけ家に帰って来ていたようで、友達は「この距離感がいい。ずっと一緒だったら無理だったかも」と、子どもが小さい時に言っていました。

しかし、ご主人が難病にかかり、40代前半の年で亡くなったのです。

難病で先が長くないと分かった時、仕事を辞め家に帰ってきました。

日に日に、見た目からして変化があったようで、何も出来なくなっていったそうです。

数年前、子どもが高校生と中学生の時に、亡くなったのです。

亡くなる前に会った時は、

週末家に帰って来ても、特に親子の会話をすることもなく、一緒にゲームをして過ごすだけ・・

単身赴任を辞め家に帰って来て看るようになって分かったんだけど、あの人貯金してない・・

子どもと深く交わりを持って過ごす事もなく、ゲームばっかりしてる。

あの人が残したのは、子どもだけ。

そう言っていました。

ご主人が亡くなってから、彼女に会うのは数回ぶりです。

「子ども達どう? 大丈夫?」と聞くと、

「うん・・特に何かを言う事はないけれど、心の中はどうだろ・・」

彼女は今になって分かった事があると言いました。

「落ち込もうと思えば、いくらでも落ち込める状態」

「でも落ち込んでられない、子ども達育てないと」

「今までは子ども以外、特に何も残さなかったと思っていたけれど・・夫の名前が無くなったという事に気付いた」

「子どもの必要書類に、父親の名前を書けない。面倒しか掛けられなかったけれど、あの時は父親の名前を書けたんだと今になって分かった」

「父親の名前を書けないという事が辛いな・・」と言いました。

これは、私は全く思ってもない言葉でした。

彼女だから、あまり満たされない結婚生活の中にも「感謝があった」と気付いたのです。

自分を含め、多くの人は、何も考えずに配偶者の名前を書きます。

配偶者の名前を書くのに感謝を感じる・・・

結婚した当初は配偶者の名前を書くことに感謝を感じたかもしれません。

感謝って・・・あるのです。

私たちが気付かないだけで、多分、自分の周りに溢れているのです。

私たちは、「何を見るか」によって「どう感じるか」に影響をあたえます。

「どう感じるか」が重なり「どの様な人生になるか」を決めるのです。

環境による感謝と、環境を変える感謝があるのです。

環境に流されるのではなく、環境を主導できるのです。

不満で一杯の人生ではなく、感謝が溢れる人生を生きたいです。

感謝が溢れる人生は、同じ環境であっても幸せを感じる人生となるのです。

感謝により幸せを感じる人生は、自分の環境を変える事ができるのです。

(3つ目の感謝は・・明日書ければ良いな・・)

今日も、感謝に目を向ける1日をお過ごしください!!

「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」

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