イエスは彼らに答えられた。「わたしの父は今に至るまで働いておられます。ですからわたしも働いているのです。」
ヨハネ5:17
我が家の長男は、今韓国で大学生です。
韓国で所属している教会からアウトリーチ(伝道旅行)に行っています。
青年部10名、青年部の牧師先生1名の合計11名で、6/21~7/8までの予定です。
「バヌアツ」というオセアニアにある島です。
アウトリーチは、行く前からとても忙しくなります。
毎日のように集まり、バヌアツという国を学んだり、言葉が通じないので、言葉のない福音を伝える劇(パフォーマンス)を練習したり。
英語や現地の言葉で賛美の振付けをつけた練習をしたり、現地の牧師先生(所属している教会から宣教師がバヌアツにいます)が伝道で必要としている物資を準備したり。
また毎日集まり祈りの時間を持ちます。
行く前から長男たちはバテバテでした。
「今回のアウトリーチは、今までに参加したアウトリーチとは全く違うものになるような気がする。過酷なアウトリーチになりそう」
「観光地として綺麗に整備されている町もあるけれど、多くは電気がない状態で、僕たちのチームは祈った結果、二つの部族の村に行く事になった。」
「2つの部族は福音が一度も入った事がないらしく、部族がいるってことは都市からは凄く離れていて、そこまで車でいけるかどうか分からない。もしかしたら登山のような形になるかも・・」
「祈って感じるのは‟過酷”・・」と言っていました。
6/21の夜にソウルを出発し、翌22日の朝にオーストラリアのブリスベンに到着。
「無事にブリスベンに着いた!」とラインがありました。
「昼頃の飛行機でバヌアツに向かう。オーストラリアからバヌアツまで5時間の飛行」
「次に連絡出来るのは、オーストラリアに戻った時(7/6頃)だと思ってて。連絡出来る時は必ずするから」
「じゃ、行ってきます。お祈りお願いします」と。
それ以降、まだ連絡はありません。
アウトリーチに出てすぐ、知り合いのクリスチャン数名に連絡をしました。
「祈って下さい!長男がバヌアツにアウトリーチに行きました。今回は‟過酷なアウトリーチ”だとっ感じてるそうです」
母教会の牧師夫人から返信があり、
「え?長男くん!もうアウトリーチに行く年になったの? 大きくなるのって早いね~! あなたがこの教会に通っている時を思い出す。あなたも3ケ月もアウトリーチに行ったよね」
「あの時、あなたのお母さんは凄く心配されてて、連絡をくれたのよ。‟祈って下さい”って言われてた。教会でも凄く心配してずっと祈ってた。そっか~長男くん、もうあの時のあなたの年になったのね~」と言われました。
電話を切り、「そっか・・そういえば私は3ケ月もアウトリーチに行った・・私はどうして会社を辞めてまでアウトリーチに行ったんだろう。何を考え参加し、その結果どうだったんだろう」と考えました。
私は、あの時、クリスチャンとなり喜びに満たされていました。
その反面、心の深い傷にも主が触れられ、悲鳴を上げている時でした。苦しくて苦しくて、主に触れられる度に息をするのが苦しくなったのです。
何をすることも出来なくなり、実家を出て、YWAMという伝道団体に流れ着いたように、導かれたのです。
3カ月、聖書を学び、癒しの時間を受け、伝道についても学び、そしてその後3カ月、アウトリーチに行ったのです。
アウトリーチで得たものって何だろう・・と考えた時、
「福音を伝える」という目的をもって行きます。
長男と同じように、行く前から凄く準備で大変なのです。沢山祈るし、学びもするし。伝道の準備です。
行った先の国で、何か大きな奇跡が起きるとか、私たちの福音を伝えるパフォーマンスを見て、何かが起きるとか、そういった事はありませんでした。
しかし、パフォーマンスは何処に行っても、多くの人が集まり、凄く真剣に見つめていました。
見つめられる目が忘れられない位、真剣に見られている人が多かった・・
そこでのアウトリーチが、その国でどれ程の人が主を感じたのか。神の子となったのか・・どれ程の実を結んだのかは分かりません。
しかし、アウトリーチに参加した人たちには大きな変化がありました。
「主が共に居て下さる。」という事を、繰り返し感じたのです。
それと、何故かは説明出来ませんが、心の傷が癒されていったのです。
何かが起きたから・・というのではなく、「主が働かれた」としか表現できませんが・・
アウトリーチに行ったからと言って、その言った先の国が大きな福音化が起こるかと言えば、起こらないかもしれません。
私たちは微力で、何かを起こせる力もありません。
行った先の国で、福音化という視線で何かがプラスになったかどうかは、主にしか分かりません。
ただ分かることは、行った者がみな「主を感じ、主が居られ、今も主は働かれていると感じた」という事です。
自分の信仰にプラスになったのです。
また、そこで私たちが感じた主の恵みを、日本の教会やクリスチャンたちに証をして、その証を聞いた人達も「主が今も生きておられ働かれる」という事を感じた。という事です。
アウトリーチ、伝道は、行く先の国で何がプラスになっているかどうかは分かりませんが。
それは主がご存知であるとして。
分かっている事は、アウトリーチや伝道は、自分の為かも・・
少なくとも一緒に行った人たちには、心に大きな変化と、その証を聞いた人たちにも同じ変化がありました。
伝道とは・・人の為というより、自分のプラスになる。かもしれません。
「海外より、日本の伝道が先!」という考え方もありますが。
人それぞれ得手不得手があるように、関心も違います。
子ども伝道が好きな人もいれば、学生が得意な人もいます。ノンクリではなく、クリスチャンを対象に信仰を深める働きに重荷を持たれる方もいます。
人それぞれです。
遣わされた11人とバヌアツで出会う一人一人の上に・・
今日も生きておられ働かれる主を、体験する事ができますように。
今日も、主と共に歩む1日をお過ごしください!!
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。(ブログ2023.04.28~)
「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」