あなたは正しすぎてはならない。知恵がありすぎてはならない。なぜあなたは自分を滅ぼそうとするのか。
悪すぎてもいけない。愚かすぎてもいけない。自分の時が来ないのに、なぜ死のうとするのか。
一つをつかみ、もう一つを手放さないがよい。神を恐れる者は、この両方を会得している。
伝道者の書7:16-18
人はそれぞれ、自分なりに正しく生きようとするものです。 正しく生きようとする人が多いと思います。正しく生きようとする姿勢は、もちろん良い事です。
しかし、聖書には「正しすぎてはならない」とあります。
正しすぎたり、知恵がありすぎたら、自分を滅ぼし、
悪すぎたり、愚かすぎると、死に向かっているとかいてあります。
これは一体、どういう事でしょうか?
まず、忘れてはならないのは、「正しい」「悪い」という基準がどこにあるかという事です。
自分が思う「正しい」が、主にとっても「正しい」かどうかは分かりません。
もしも、私たちが「自分は正しい」と徹底的に主張し合ったらどうなるでしょうか?
人間関係は破綻します。
自分の正当性を主張し過ぎて、世界のあちこちで、悲しく虚しい出来事が起こっているのです。
悲しい結果を得てから、いつも人間は考えるのです。「互いの正当性を主張した結果、何を得れたのだろうか。失ったものの方が遥かに多い・・・」
今日の御言葉にあるように、
正当性を主張しすぎる者は、自分の身を滅ぼしてしまうのです。自分の正しさに確信を持っていても、理屈だけの正論は、愛のない主張なのです。そのような正しさを持って、人に勝とうとすれば、相手の人格を傷つけ、人間関係は破綻します。
完全に正しい方は、主だけです。 主の前では、私たちは自分が無知で無力なのです。
それを本当に知る者は、自分の正当性を押し通すことは出来なくなるはずです。
ですから、自分基準の正しさを主張するという行為は、主の前でへりくだる事が出来ていないのです。
今日も、主の正しさを知ることが出来る一日となりますように!
主の前でへりくだり、無知で無力である自分を忘れる事がありませんように!