不安な感情をごまかしていませんか?【創世記16:7-14】

2022年

主の使いは、荒野の泉のほとり、シュルへの道にある泉のほとりで、彼女を見つけ、

「サライの女奴隷ハガル。あなたはどこから来て、どこへ行くのか」と尋ねた。彼女は答えた。「私の女主人サライのところから逃げているところです。」

そこで、主の使いは彼女に言った。「あなたの女主人のもとに帰りなさい。そして、彼女のもとで身を低くしなさい。」

また、主の使いは彼女に言った。「あなたの子孫は、わたしが大いにふやすので、数えきれないほどになる。」

さらに、主の使いは彼女に言った。「見よ。あなたはみごもっている。男の子を産もうとしている。その子をイシュマエルと名づけなさい。主があなたの苦しみを聞き入れられたから。

彼は野生のろばのような人となり、その手は、すべての人に逆らい、すべての人の手も、彼に逆らう。彼はすべての兄弟に敵対して住もう。」

そこで、彼女は自分に語りかけられた主の名を「あなたはエル・ロイ」と呼んだ。それは、ご覧になる方のうしろを私が見て、なおもここにいるとは」と彼女が言ったからである。

それゆえ、その井戸は、ベエル・ラハイ・ロイと呼ばれた。それは、カデシュとベレデの間にある。

創世記16:7-14

 

信仰の父と呼ばれているアブラハム。アブラハムは、父テラとともにハランに住んでいましたが、妻サライが不妊であった為、子どもがいませんでした。しかし、神はアブラハムに、子孫の繁栄を約束されました。アブラハムが主の言葉に従って、ハランを出発してカナン地方に入り(この時アブラハムは75歳)それから10年を経ても、神様が約束して下さった子どもが与えられませんでした。そこで、サライは自分の女奴隷であったハガルによって子を得ようと考えました。アブラハムはサライの願いを聞き入れ、ハガルに入り、ハガルは身ごもりました。ところが、ハガルがサライを軽んじたため、サライはハガルをいじめ、ハガルはサライの元から逃げだします。逃げ出した先で御使いに出会った時の話です。

 

ハガルが御使いに会った時、彼女はどういった心の状態だったでしょうか? 奴隷ですので財産もなく頼る人も居ない状態です。行く当てがないのに逃げ出したのです。お腹には子が居て、一層これから先が不安しかなかったのではないでしょうか。

現実的に、また、精神的にも自らの拠り所を失っていたハガルに対して、主の使いが「サライの女奴隷ハガル。あなたはどこから来て、どこへ行くのか」と聞くのです。

主の御使いが、「女主人のもとに帰り、従順に仕えなさい。」と言い、「わたしは、あなたの子孫を数えきれないほど多く増やす。」とも言います。

ハガルは、この主の約束によって再びサライのもとに戻りました。

主は御使いを通して、道を失ってしまって途方に暮れているハガルに対して、進むべき道と希望を教えてくれたのです。

ハガルが主の導きに従い、男の子イシュマエルを生み、将来、イシュマエルは一つの国の始祖となりました。

 

私たちも、拠り所を失った時、心に焦りを覚え、そして、何とか動こうとします。しかし、動こうとしながらも、同時に自分がどこから来て、どこに行こうとしているのかが、分からなくなっています。

その様な状態になるのは凄く不安になります。誰でも不安な中に身を置くのは怖いです。

その不安の中に埋もれないように、人間はどうするでしょうか?

忙しさの中に身を埋没させるのです。 自分を埋没させ、心の不安から逃れようとするのです。

これは、反射的にとる行動です。

無意識で忙しさの中に埋没するのです。そして不安や虚しさと言った感情を味わうことから逃れようとするのです。

私たちは、自分を見失うとき、自分を創造してくださった主と出会うことによって初めて、自分が立つべき場所を見い出すことが出来る存在なのです。

道に迷った時、進むべき道が分からない時は、不安から逃げ、感情をごまかして逃げながら生きるのではなく、主の御前に出ましょう。主と交わるのです。

 

私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。私はあなたの御前を離れて、どこへのがれましょう。
8 たとい、私が天に上っても、そこにあなたはおられ、私がよみに床を設けても、そこにあなたはおられます。
9 私が暁の翼をかって、海の果てに住んでも、
10 そこでも、あなたの御手が私を導き、あなたの右の手が私を捕らえます。詩編139:7-10

あなたの神、主は、あなたのただ中におられる。救いの勇士だ。主は喜びをもってあなたのことを楽しみ、その愛によって安らぎを与える。主は高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。ゼパニア3:17

 

 

 

 

 

 

 

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