心に満ちている事を口が話す【マタイ12:33-37】

2022年

木が良ければ、その実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさい。木のよしあしはその実によって知られるからです。

まむしのすえたち。おまえたち悪い者に、どうして良いことが言えましょう。心に満ちていることを口が話すのです。

良い人は、良い倉から良い物を取り出し、悪い人は、悪い倉から悪い物を取り出すものです。

わたしはあなたがたに、こう言いましょう。人はその口にするあらゆるむだなことばについて、さばきの日には言い開きをしなければなりません。

あなたが正しいとされるのは、あなたのことばによるのであり、罪に定められるのも、あなたのことばによるのです。」

マタイ12:33-37

 

34節の「心に満ちていることを口が話す」という御言葉。

ドキッとしませんか?

ダビデでさえ、「主よ。私の口に見張りを置き、私のくちびるの戸を守ってください。(詩編141:3)」と祈っています。

くちびるが守られるようにと。

口に見張りを置いていない時、不用意に肉の言葉が出てしまう。一瞬でも主を忘れ、祈りから離れると、本心がひょこっと出てしまい、出た言葉は取り返しのつかない事になってしまうと、ダビデも分かっていたのです。

 

一瞬の不用意な言葉で、長年の信頼関係が壊れ、終わってしまったと世間ではよく聞く話です。「あの人のあの時のあの言葉に深く傷付けられて以来、私の人生はメチャメチャになってしまった…」という話を聞いたことはありませんか? 自分の本意、不本意に関係なく、自分から発した言葉が、人の人生に悪影響を及ぼしたくないですよね。

 

偉そうなことばかり口にする人は、実は心に不安や劣等感を抱えており、

いやらしい言葉を連発する人は不純な思いに満ちており、

人の批判ばかりする人は、心がプライドや怒りに冒されてしまっているのです。

 

小さい火が大きい森を燃やす事が出来るように、舌は小さな器官でありながら、舌は両刃の剣なのです。

人を生かし、勇気づけ、建て上げる事ができるし、人を傷つけ、損ない、殺してしまう事も出来るのです。

良くも悪くも「言葉」は、何にも代えがたい力を発揮する事が出来るのです。

 

どうすれば、何にも代えがたい、良い力を発揮する言葉を発する事が出来るのでしょうか?

「心に満ちていることを口が話す」と聖書に書いていますので、「自分の心に満ちているもの」が外に出てしまうという事です。

ですから、私たちの「心の状態」が健康に保たれている必要があります。自分の心が主にあって健康な状態で居るべきなのです。

 

心の状態を健康に保つためには、どうすればいいのでしょうか?

『神のいのち』に満ちた聖書のことばで、心を豊かに満たしておく必要があります。

これは一朝一夕では出来ないことです。

日々のデボーションです。賛美を捧げ、聖書を読み、祈るという主との交わりを通して、私たちの心は健康を保てるようになるのです。

今日も、一日主と十分な交わりを持ち、心を健康に保てるようにしましょう!

主が与えて下さった私の口が、主や人を悲しませるような言葉を発しませんように。

主が与え下さった私の口が、人々に福音を伝え、主の勇気や慰めを伝える事が出来る口となりますように!

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