私…入院したいです【詩篇23:3】

2026年

主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。

詩篇23:3

私が働いている病棟は、消化器内科です。

アルコールが原因となる病気で入院される方も多くいます。

2〜3か月ほど前、Aさんという40代前半の女性が入院してきました。

身体中が浮腫み、黄疸もあり、幻覚を見ているような様子もありました。

時々、興奮したり、暴力を振るおうとしたり……。

会話もなかなか成立せず、聞き取れない声を出しています。

「Aさん、ここは病院ですよ」と何度伝えても、すぐに忘れてしまう。

家族を呼んだり、どこかへ行こうとしたりするのですが、

自分で起き上がることも、立つこともできません。

寝たきりの状態でした。

けれど、日が経つにつれて、

少しずつ会話が成立するようになっていきました。

それでも、今いる場所が病院だということは、すぐに忘れてしまいます。

ある日、Aさんが、「ご飯、まだかな〜?」と言いました。

「お腹減りましたよね〜。あと30分くらいでご飯ですよ〜」

そう伝えました。

そして配膳を終え、しばらくして下膳に行くと……

私はビックリしました。

ご飯には、ほとんど手をつけていない。

デザートのゼリーを、一口食べただけでした。

私「Aさん〜! ご飯食べないの?お腹減ってたんじゃないの?」

すると、

A「アイスクリーム食べたから大丈夫〜」と。

私「ご飯食べないと、元気になれないよ〜」

と言うと、

A「食べたくないの」と答えました。

Aさんは、身体の大きな女性です。

でも、アルコールの問題が深刻になると、

食事が十分に取れなくなる人もいるようです。

「食べる」という行動そのものが難しくなってしまう人もいる。

ナースさんにAさんのことを聞いてみると、

「家では、アイスクリームとカロリーの高い栄養ドリンクを

大量に飲んでいたみたい」とのことでした。

少しずつ、Aさんとの会話が成立するようになっていきました。

ある日、

Aさん「家に帰りたいな〜」

私「そうよね〜。帰るためにも、リハビリ頑張ろうよ!」

そんな会話をしていると、

Aさんは少しずつ、自分のことを話してくれるようになりました。

自分には小学生の子どもがいること。

家では、ハイハイで移動していたこと。

オムツを履いて過ごしていたこと。

なかなかお風呂に入れず、家族が身体を拭いてくれていたこと。

そんな話を聞きながら、

「家族も大変だっただろうな……」と思いました。

そして、入院して2か月ほど経った頃。

Aさんは、普通に会話ができるようになっていました。

意識もしっかりしていて、

「忙しいのに頼んでごめんね」

と、相手を気遣う言葉まで出てくるようになりました。

そして先日。

仕事の日にAさんの病室に入ると……

なんとAさんが、ベッドに一人で座っていたのです。

「えっ! Aさん♡ すごい! 一人で座ってる〜! しかも、すごく安定してる!」

するとAさんが「今はポータブルトイレも一人で使えるよ」

と言うのです。

しかも、10キロほど痩せたそうです。

ナースさんに、

「Aさん、すごく変わりましたよね〜」と言うと、

「医学って凄いですよね〜。

お酒から離れて、治療もリハビリも受けて……。

Aさんの身体が、少しずつ整ってきたんでしょうね。

あとは、退院してからお酒を飲まなかったらいいんですけど……」と。

そして、そんなAさんが退院する日がやってきました。

私「Aさん、明日退院なんだってね〜」と言うと、

A「やっとだわ〜。早く家に帰りたい」

と、嬉しそうに言いました。

私はAさんに「Aさん。入院してきた時のAさんより、

今のAさんのほうが何倍も素敵だし、

何倍も何倍も可愛いよ。

これからも、素敵で可愛いAさんでいてね!」と言いました。

すると「本当ー? 嬉しい!でも、お酒飲んだらダメってことだよね〜」と。

私「そういうこと!(笑)」

そう言って、Aさんを見送りました。

またAさんに会ってみたい。

そう思うけれど… ここは病院。

本当は、もう会えない方がいい場所です。

家族と一緒に退院していくAさんの後ろ姿を見ながら、

私はふと思いました。

Aさんは、病院に来て、お酒から離れ、

治療を受け、食事を取り、リハビリをして……

少しずつ身体が整えられていきました。

最初に私が見たAさんは、

身体も心も、いろいろなものが絡まり合って、

どうにもならないように見えました。

でも、時間をかけて少しずつ整えられ、

最後には、自分の足で退院していくところまで回復した。

そんな後ろ姿を見ていたら、

「私も、主のもとで整えられたいな……」と思ったのです。

私も、いろいろな思いや考えに追われています。

「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」

と、毎日のことに追われながら、

もしかしたら私の中でも、

知らないうちにいろいろなものが絡まり合って、

ぐちゃっとなっているところがあるんじゃないだろうか。

Aさんが初めて病院に来た時の姿。

もしかしたら、それは私の姿なのかもしれない。

外から見れば普通に動いていても、

心の中では、色々なものを抱えて、

自分ではどうにもできなくなっているところがあるのかもしれない💦

なんか、私… 主のもとに入院したい‼

私の中にあるものを、ひとつずつ整えてほしい…

主の目には私はどう映ってるんだろう?

「ずいぶん整ったね」

と、主に言ってもらえるような、私になりたい…!

……はぁ。

私、主のもとで入院したいな…

PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

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