キプロス生まれのレビ人で、使徒たちによってバルナバ（訳すと、慰めの子）と呼ばれていたヨセフも、
畑を持っていたので、それを売り、その代金を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。
使徒4：36-37
聖書の中に出てくる人物で、好きな人はいますか？
私は沢山います。その中の一人「バルナバ」は本当に素晴らしい人です。
バルナバのようなクリスチャンになりたいです。
「バルナバ？ 聞いた事ある名前だけど、何をした人だっけ？」って思われる方多いと思います。
バルナバの本名は、ヨセフです。使徒たちによってバルナバ（意味:慰めの子）と呼ばれていました。
バルナバが聖書に最初に出てくるのは、使徒たちによって宣教が開始された時(使徒4：36)、バルナバは、自分の畑を売って教会活動を助けました。聖書にはバルナバの事を「立派な人物」だと記しています。
また、使徒たちに「慰めの子」と言われた理由は、バルナバの人に対する思いやりや、器の大きさ、温かさがあったからです。
新約聖書で、世界的にキリスト教を広め、歴史に残る大きな福音を伝える働きをしたのはパウロです。パウロは、歴史に残る多大な貢献をした人物です。
しかしバルナバがいたからこそ、パウロは大きな働きをすることが出来たのです！
パウロは、クリスチャンを迫害する人でした。熱心なユダヤ教徒で、律法を軽んじるキリスト教徒を嫌い、
そのパウロが主に出会い、180°人生が変えられたのです。
しかし、どうでしょう？ パウロは、クリスチャンを迫害していることで悪名高い人物であり、いわばクリスチャンたちが恐れる敵です。
回心したとは言え、なかなか受け入れてもらえません。
そこで、バルナバは、パウロを使徒たちのところに連れて行き、パウロの身に起こったことを説明し、人々の恐れを取り除こうと努力しました。「バルナバは彼（パウロ）を引き受け」と記されています。
少し前まで、血も涙もないようなパウロを、受け入れ愛し擁護したのです。
誰も、パウロを受け入れなかったけれど、バルナバはパウロの味方になったのです。
第2回の伝道旅行の時、パウロ、バルナバ、マルコ、シラスが一緒でした。パウロは、第1回の伝道旅行で途中で帰ってしまったマルコを、連れて行かないと言いました。連れて行かないというパウロと、マルコに対して保護的態度をとるバルナバ。「激しい反目になった」と書かれています。
結局、バルナバはマルコを連れ、パウロとは別々の伝道旅行をすることになったのです。
両者に対して様々な意見もありますが、バルナバの温かい心、未熟な成長段階のマルコを見守り育てる姿を感じます。
他の箇所を見ると、バルナバも人間的に弱さを持っていました。しかし「慰めの子」と呼ばれるバルナバ。「聖霊と信仰とに満ちていた（使徒11：24）」と記されています。
バルナバ・・・全体的な流れをに気を配れ、今でいう空気を読める人だったように思います。パウロを保護する立場に立つというのは、難しい選択です。自分も反感を買い、信用を失う可能性が大きいです。
自分の身より「主の栄光の為」に、自分が何をすればいいのか分かっていたように思います。
教会に、バルナバのような人がいたらどうでしょう？
どの時代でも、傷つき、慰めを求め、飢え渇きを覚えている人は多いのです。
世の中には、痛みを持ち続けている人が殆どです。
今の時代は、SNSにより多くのつながりを持てるようにもなりました。しかしそれとは裏腹に、孤独を感じている人も多いです。
教会に、バルナバの様に弱者を保護する心を持つ人が沢山いたら、その姿を通して傷ついた者は主の姿をみれるのではないでしょうか？
バルナバのようになりたい・・ではなく。バルナバのようになりましょう！
バルナバのもう一つ好きな理由は、そんなに目立った人物ではない所です。
聖書に何度も名前は出てきますが、パウロの陰に隠れています。彼の存在は、リーダーというより補佐的な感じがします。
しかし聖書にはしっかりと、バルナバの事を「立派な人物」「聖霊と信仰とに満ちていた」と記されています。
パウロの伝道旅行は有名ですが、パウロと別れた後のバルナバの宣教旅行についての記載は殆どありません。
バルナバは「主の働き」という視点では活躍した人物ですが、人の目には補佐的で目立ちません。しかし、主の喜び望まれる働きを察知できる人であり、自らそれを行動できる人でした。
バルナバは、弱者な立場の人に手を差し伸べ、味方になってあげれる人でした。
この様な信仰者に憧れます・・・
今日からは、「バルナバの様になりたいです」ではなく「バルナバの様な働き人になります！」と祈る事にします。
今日も、主の愛に満たされた一日になりますように・・・
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