黙って主の時を待つ信仰【箴言20:24】

2023年

人の歩みは主によって定められる。人間はどうして自分の道を理解できようか。

箴言20:24

私は、聖書に出てくる登場人物で一番好きなのはヨセフです。

私はヨセフから「信仰の姿勢」を学ぶ事が多いです。

ヨセフは22年もの間、故郷を離れ苦労しました。そして、その22年の内、13年は奴隷として過ごしました。

ヨセフは宰相となり、豊作が7年。飢餓が始まって2年の時に、兄たちと再会したのです。

ヨセフは、母親ラケルを早くに亡くしています。(弟のベニヤミンを出産した時に亡くなっている)

兄弟から憎まれ、殺されそうになり、奴隷として売られ、冤罪で長期間牢獄に入れられ、大切な約束も忘れられました。

ヨセフの凄い所は、

自分の置かれた環境によらず、常に最善を尽くし、熱心に働き、謙虚であり、主を第一としてたところです。

ヨセフは、自分の主人であるポティファルに、財産を任せてもらうほど、信頼を得ていました。

奴隷である身分のヨセフが、主人の妻と関係を持ったとしたら、当時は死刑だったのです。

しかし、ポティファルはヨセフを死刑にせず、投獄したのです。

私がヨセフなら・・・機会をみて、主人のポティファルに無実を訴えるかもしれません。

兄に売られただけでも理不尽な人生なのに、冤罪で牢獄なんて・・理不尽+理不尽な人生です。

しかし、ヨセフは無罪を主張せず、沈黙をしたのです。

無罪を主張せず、沈黙を貫き、代わりに懸命に働いたのです。

目の前に置かれたするべき事に、黙って集中したのです。

私を始め、多くの人は自分がヨセフだったら、自分の人生を嘆くのではないでしょうか。

ヨセフは・・牢獄に入れるのも主であり、牢獄から出されるのも主であると知っていたのではないでしょうか。

ヨセフは黙って主の時を待ったのです。

ポティファルは、宮廷の侍従長でした。パロの側近だったのです。ポティファルは人の能力を見極め評価する事が出来た人物だと言われています。

ヨセフに自分の家や財産の管理をさせたのです。

ヨセフは奴隷の身分でありながら、ポティファルのもとで「経済」を学んだのです。

そしてヨセフが入れられた牢獄は、政治犯収容所でした。この間「政治」を学んだのです。

ヨセフは、自分の奴隷時代に単に理不尽な人生を耐えて過ごしただけではないのです。

目の前に置かれた環境を受け入れ、懸命に働き、学び、そしてこの13年間は立派な準備期間として用いられたのです。

後に、主が牢獄から出された時、知恵のあるヨセフを見たパロは、ヨセフを「宰相」というエジプトでナンバー2の役職を与えたのです。

囚人からの宰相・・・

後になって分かるのです。自分がどうして、奴隷となり主人の家で仕えたのか。冤罪で投獄されたのか。

それらは単なる理不尽な出来事ではなく、主が準備の為に用意された場所であったという事。

時が来たら主の計画だと分かるのです。

ヨセフは、22年ぶりに兄たちと再会し、兄はヨセフだと気付かず、顔を地につけてヨセフを伏し拝んだのです。(創世記42:6)

ヨセフは、兄たちの姿を見て、22年以上前に見た夢を思い出したのではないでしょうか。

兄たちに「自分はヨセフだ」と伝えた時、「声を上げて泣いた」とあります。

単に、兄たちとの再会、父が存命だった事実、ベニヤミンとの再会・・だけの喜びではなく、

主に用いられた人生だった。

今まで歩んだ人生の全てに意味があった。

幼い時に見た夢・・兄にも親にも咎めを受けていたが、主が与えて下さったものだった。

私たちも同じで、時が来て初めて悟るのです。

主の時が満ち、初めて全てに理由があり、全てに計画があったと分かるのです。

ヨセフのように、主の時が来るまで沈黙できる信仰を持ちたいです・・・

今日も、主の中を歩む一日をお過ごしください!

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