主が喜ばれるもの【詩篇51:17】

2025年

神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。

詩篇51:17

「ダビデ」と聞いて、どのようなイメージがありますか?

立派な人物でありますが、人間的な部分もあり、

姦淫の罪を犯し、それを隠蔽しました。

預言者ナタンの指摘を受け、真剣に悔い改め、

神に立ち返る姿も記録されています。

そのような面も記録されていますが、

私は「神に選ばれた人」というのが一番始めに思い出します。

神さまに選ばれ、サムエルから油注がれた若き羊飼い。

ゴリアテを倒した勇敢な信仰者であり、

「神の心にかなう者」(使13:22)として信仰の模範とされています。

また、イスラエルと統一し、強力な国家を築いたリーダーであり、

詩篇の多くを記した人物。

喜びや苦しみの中で神に賛美と祈りを捧げた信仰者。

立派な主のしもべ…。

しかし、ダビデは多くの悲しみも知っている人でもあります。

ダビデは、父親の息子でありながらも

家族の中で立場が低かったのです。

父親は兄たちを大切にし、ダビデは軽んじられた扱いを受けていたのです。

息子扱いされずに育っているのです。

兄たちからも軽視され邪魔もの扱いされてました。

ダビデの妻であり、サウル王の娘、ミカルからは、ダビデは侮辱され軽視されていました。

またウリヤの妻であったバテ・シェバを妻として迎えましたが

ダビデの行為は神の怒りを招き、

バテ・シェバとの間に生まれた最初の子は亡くなっています。

ダビデは、子どもたちとの関係も多くの悲劇を伴っています。

長男アムノンは異母妹タマルに暴行を加え、

その結果、異母兄弟のアブサロムは、アムノンに手をかけました。

またそのアブサロムは、父ダビデに愛されているにも拘らず

父ダビデに対してクーデターを起こし、父を殺そうとしました。

最終的にアブサロムは戦闘で命を落としました。

どことなく、ダビデは意気揚々な人生を歩んでいる様に感じますが、

ダビデは、ありとあらゆる人間関係の

葛藤、裏切り、悲しみを経験しており、

多くの対立や悲劇多い人生だったのです。

その様な人生を歩んだダビデは、

以外にも、詩篇の中に沢山の主への感謝を残しています。

私なら、主に文句を言いそうです。

どうして私は実父からも息子扱いされず軽視され、

兄弟や妻まで、また愛する子どもまでが

自分の命を狙おうとするのか…。

悲しくなります。

ダビデはこのような悲しい側面を沢山経験しながら

大切な事を主から学んだのです。

それが今日の御言葉。

神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。

主に礼拝するというのは、

ダビデのような傷つき、自分の力では修復できないズタズタな心であっても

私たちがその姿のまま、主の御前に出てくるのを待っておられる。

そのままの姿で主のもとに跪く…。

ダビデはそれを主に教えられたんだと思います。

自分の弱さに失望して、祈れないぐらいに力を落としてしまう時。

もう一度、主に目を上げ、御前に静まることを主は望んでおられる。

そして、罪を悔いて砕かれ魂こそ、

御前に相応しいのだと語りかけてくださっています。

今日も、ありのままの姿で主の御前に出て

そして主の前で悔い改め、

主の前で静まる時間を持とう…

PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

タイトルとURLをコピーしました