シモン・ペテロがイエスに言った。「主よ。どこにおいでになるのですか。」イエスは答えられた。「わたしが行く所に、あなたは今はついて来ることができません。しかし、後にはついて来ます。」
ペテロはイエスに言った。「主よ。なぜ今はあなたについて行くことができないのですか。あなたのためならいのちも捨てます。」ヨハネ13:36-37
弟子の中でも、いつも誰よりもいち早くイエスさまの元に行こうとしたペテロ。
直情的、情熱的で誠実なペテロ。
人間的な失敗が多く、おっちょこちょいでした。
ペテロの「主よ。なぜ、今はあなたについて行く事が出来ないのですか?」という問い。
ペテロは悲しかったと思います。
大好きなイエスさまにどこまでもついて行きたい。
今までずっと寝食を共にし、誰よりも主を愛しているという自信もあるのに…
どうして、自分はついて行く事が出来ないと言われるんだろう…
この短い言葉に、ペテロの悲しみ、ペテロがもどかしく感じているのを感じます。
「あなたの為なら命も捨てます」という言葉。
ペテロは本気だったのです。
それほど、主を愛していたのです。自分は誰よりも主を愛し、主を必要としていたのです。
まさか、他でもない自分が、主を知らない…なんていう事を言うはずはないと思っていたと思います。
しかし、人間とは弱いもの…
身の危険を感じると、問い詰められると、とっさにその場しのぎな事を言ってしまう存在なのです。
…第2次世界大戦中、ドイツがおこなったユダヤ人を迫害しました。
オランダには『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクのようなユダヤ人家族を、
自らの命の危機を感じながらも、ユダヤ人をかくまった一般市民が数多く存在したそうです。
かくまわれる者とかくまう者。
かくまう側も自らの命を危機にさらしています。
オランダ人のウォルターズ夫妻も、ひと家族4人を… 2年半に渡り、かくまったそうです。
ウォルターズ夫妻は、少数の仲間たちとこの地下活動を行っていました。
新たにこの活動に参加希望者が来た場合、面接をして意志の固さを確認したそうです。
そして、最後に署名を求めたそうです。
「万一わたしが敵に捕らえられた場合、いかなる状況下であれ、地下活動に従事する仲間の氏名はけっして明かさないことを、ここに誓って約束します」
このような、両者に身の危険が生じる活動において、自分が所属する組織の存在を隠し通すというのは、鉄則だと思います。
しかし驚くことに、
ウォルターズ夫妻は、この書面に署名するものは地下活動に参加させなかったそうです。
その理由として、「この様な書面に署名出来るのは、自分の弱さを知らないから」だそうです。
「神さまを信じて、自分が出来る限りの事をする」という、
自分には ‟絶対できる” ‟絶対する”という決意がある者ではなく、自分の弱さを知っている者。
自分の弱さを知り、認め、それでも尚、
主と共に歩み、主に力を頂いて成していきます…と告白できる者。
その様な人だけを仲間に入れたそうです。
…私は、信仰は持ち続けれるものだとは思ってはダメ。
緊張感を持って信仰を今日も選択しないと…!と思っています。
そう思うと同時に、どこかででも自分は信仰を捨てることは…ない… と、どこかで思ってしまっています💦
だって、私は主が大好きだし、主が大切…
私はペテロと同じで、自分の弱さをまだ知らないのだと思います。
自分の弱さを知ってこそ、主を完全に拠りどころと出来る…
主により頼んだ人生を歩む事が出来る…
主を知り、自分を知る一日となりますように!!
「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」