主がその民の傷を包み、その打たれた傷をいやされる日に、月の光は日の光のようになり、日の光は七倍になって、七つの日の光のようになる。
イザヤ30:26
ある知り会いの人が、
「子どもが、学校のテストで良い成績を取って帰ってきたり、何か賞を受けて帰って来た時・・変な話だけど、私はその子どもの顔を見て、凄く嫌になる」と言うのです。
本来であれば、子どもが努力して結果を出したのであれば、親は「頑張ったね」と褒めるべきであり、共に喜びを感じるのが自然な流れだと思います。
しかし彼女は、そんな子どもの顔を見ると、ちょっとイラっとして冷たく当たってしまうそうです。
「心の中で ‟こんな事で喜ぶな” ‟こんな事で褒めてもらえると思うな” と思ってしまう。私っておかしいよね。自分でも嫌になる。誉めてあげたら良いんだろうけど、そんな思いにはなれない」と言うのです。
彼女が子どもの時、褒めてもらったり認めてもらえなかったからです。
いくら頑張って何かしらの結果を出しても、周りの大人に褒めてもらえず、「どうして私は褒めてもらえないんだろう・・」という何とも言えない虚しさ寂しさを持って成長したからです。
「頑張っても自分の心を満たしてもらえない」と言う悲しい思いが、「この子も簡単に満たしたくない。満たされると思うな・・」という思いに発展するのです。
彼女の親は、仕事が忙しすぎて子どもにかまう事が出来なかったようです。
ご両親が意図的では無かったとしても、その様な環境で育ち、寂しさや虚しさが心に残ってしまったのです。
大人になれば「子どもの時、褒めて欲しかったけど・・でも虐待を受けて育った訳ではないし」と自分で自分に言い聞かせ、良い方向に物事を解釈することに努め、自力で心を整理しているのです。
でも本当は、こういった思いも主によって癒しが必要なのです。
心に傷を持ったままではないでしょうか?
心の傷は、とてつもなく大きい物から、「これぐらい大丈夫・・」と思えるものがあります。
大きな傷は、何かある度に痛むので分かりやすく、自分の中の多くを支配してしまっています。
心の傷はどうして癒しを得る必要があるのでしょうか。
単に心が痛み辛いから・・という理由だけではないです。
心の傷は生きる力を奪います。
健康を害します。
孤独にします。
人間関係を難しくします。
そして時には、主への信仰の邪魔にもなるのです。
主は私たちが傷を持ち続ける事を望まれていないのです。
主は癒したいと思われています。
私たちはどこまで癒されれば良いのでしょうか。
誰もが大きな火から消したい・・と思うように、
とりあえず、一番辛く感じる傷から癒されたいと誰もが思うと思います。
「この傷さえなくなれば・・私はもっと自由になれるのに。どんなに楽に生きて行けるだろうか・・解放されたい・・」と思います。
自分の人生で大きな傷、思い出すだけで心が痛む傷・・この様な心の傷の癒しを切に求めます。
しかし本当は隠れた傷、大丈夫だと言い聞かせた傷、忘れてしまっている傷も多いのです。
「これぐらい大丈夫」「これぐらいの事、気にしていたら生きて行くのが大変」と ‟些細な事”として受け流してしまっている事が多いのです。
忘れてしまい、自分で認識できていない傷とも向き合う必要性があります。
生活する中での色々な出来事を通して、人間関係を通して、自分の心に怒りや悔しさ、悲しさを覚える事はないでしょうか。
自分がどういった場面で反応してしまうのか自分の心を探る事は大切です。
自分が育った環境が心の傷となっている場合があります。
忘れてしまっている心の傷は本当に沢山あります。
「そんな事を一つずつ思い出す必要があるのか?」と思われるかもしれませんが・・
これも本当に大切だと思います。
もっと私たちが癒しを得て自由になる為です。
癒しを得れずに持ってしまっている傷は、誰かに影響を及ぼすからです。
本来ならば怒りを持たない場面で、傷により自分の心が反応し、怒りが生じ、その正しくない怒りを持って子どもを教育すれば、子どもも同じ場面で怒りを感じるようになるのです。
「主よ。私の心に傷はあるでしょうか。私が忘れてしまっている傷があるならば、教えて下さい。そして、その傷を通して主が働かれる事を体験できます様に。」
彼女は私がクリスチャンだと知っていますが、彼女はキリストを知りません。
会う度に、彼女の褒めるべき点に私の目が行きますようにと心の中で主に尋ねながら、絶賛褒め褒め中です。
初めは「もう・・(笑) 褒めなくっていいよ(笑)」と褒められる事に照れていましたが、今は「ホント?ありがと・・」と変わってきました。
少しでも心が癒され、キリストの愛で満たされて欲しいな・・と祈りつつ・・
私達も、主によってもっと癒しを得て、もっと自由を得て、主と共に歩む事が出来る人生となりますように・・!
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。(ブログ2023.04.28~)
「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」