ヨアシュは七歳で王となり、エルサレムで四十年間、王であった。彼の母の名はツィブヤといい、ベエル・シェバの出であった。
ヨアシュは、祭司エホヤダの生きている間は、主の目にかなうことを行った。
Ⅱ歴代誌24:1-2
南王国ユダの王様、ヨアシュ王は、奇跡の子です。
南ユダの王、アハズヤ王が死んだ時、母アタルヤは、ダビデの家系を根絶やしにして、ユダ王国を乗っ取ろうと考え、王の一族を殺しました。しかし奇跡的に、アハズヤ王の妹が、アハズヤ王の子ヨアシュを乳母と共に隠した為、王の一族の中でヨアシュだけが生きのびる事が出来たのです。(ヨアシュは祖母に殺されかけたのです。)
ダビデの家系が居なくなったと思った母アタルヤは、自分が王となりました。
ヨアシュは、6年間隠れて育てられ、7歳になった時に、祭司エホヤダのよって、ヨアシュをユダの王となりました。(ダビデの血筋が守られた)
ヨアシュ王は、祭司エホヤダがの影響を大きく受けました。 多くの改革を起こしたり、神殿の修復に力を注ぎ、ユダの良い王として記録されています。
しかし、その良き助言者である祭司エホヤダが死んだ後、ヨアシュ王は世俗的な助言に耳を傾ける様になったのです。 祭司エホヤダの息子ゼカリヤが、父に代わってヨアシュ王に助言をしますが、ヨアシュ王はゼカリヤを殺してしまいます。
ヨアシュ王は、始めは良き王として活躍していましたが、後に悪い王へと変わってしまうのです。
旧約聖書を見ると、沢山の王が記録されています。
北イスラエルには、19人の王がいましたが、誰一人として良き王がいたという記録がありません。
南ユダには、20人の王がいました。そのうち8人だけが良い王として記録されています。ヨアシュ王は良き王の内の一人として記録に残っています。
8人の良き王の中にも、ヨアシュ王の様に、始めは良き王として活躍していたけれど、晩年は悪い王となってしまう事が多いです。
どうして、良き王として最後まで国を治めることが出来なかったのでしょうか?
原因は沢山あるかもしれませんが、
このヨアシュ王を見ると、祭司エホヤダの存在が大きかったのです。 エホヤダが居る時は、彼の言葉に耳を傾け、主を中心とした国を治める事ができました。
しかし、エホヤダの死後、一変してしまったのです。
という事は、ヨアシュ王の信仰は、自分からでたものではなかったのです。祭司エホヤダを通しての信仰に過ぎなかったという事です。ヨアシュ王は、主に出会ってなかったのです。
ヨアシュ王は、心から主を恐れ敬うという信仰心を持っていなかったから、祭司エホヤダの死後、主を離れ悪い王へと変貌したのだと思います。
ヨアシュ王を読むと、信仰の子育てって大切だなと改めて思いました。子どもは親について、生まれた時から教会へ通い、教会や礼拝、祈りというのは日常化されています。
しかし、信仰は主と自分との関係です。子どもも、個人的に主と出会わないとダメなのです。
私たちも、ヨアシュ王から教訓を得て、人生が終わりを迎えるまで、しっかりと主を信頼し歩む、信仰を持ちたいですね!
今日も、主と交わり、主を知り体験できる素晴らしい一日になりますように!