人間は罪を犯してしまう存在【Ⅱ歴代誌6:34-39】

2022年

34 あなたの民が、敵に立ち向かい、あなたが遣わされる道に出て戦いに臨むとき、あなたの選ばれたこの町、私が御名のために建てた宮の方向に向かって、あなたに祈るなら、

35 天から彼らの祈りと願いを聞いて、彼らの言い分を聞き入れてやってください。

36 彼らがあなたに対して罪を犯したため―罪を犯さない人間はひとりもいないのですから―あなたが彼らに対して怒り、彼らを敵に渡し、彼らが、遠くの地、あるいは近くの地に、捕虜として捕らわれていった場合、

37 彼らが捕らわれていった地で、みずから反省して悔い改め、その捕囚の地で、あなたに願い、『私たちは罪を犯しました。悪を行って、咎ある者となりました』と言って、

38 捕らわれていった捕囚の地で、心を尽くし、精神を尽くして、あなたに立ち返り、あなたが彼らの先祖に与えられた彼らの地、あなたが選ばれたこの町、私が御名のために建てたこの宮のほうに向いて祈るなら、

39 あなたの御住まいの所である天から、彼らの祈りと願いを聞き、彼らの言い分を聞き入れ、あなたに対して罪を犯したあなたの民をお赦しください。

40 今、私の神よ。お願いします。どうか、この所でささげる祈りに目を開き、耳を傾けてください。

 

イスラエルで初めて神殿を建てたのは、ソロモンです。

しかし、「自分は立派な杉材の家に住んでいるのに、主は天幕の下におられる・・と心を痛め、主の宮を建てよう!」と、神殿の建設を考えたのはダビデです。(Ⅰ歴代誌17:1)

しかし、主はダビデに「あなたは多くの血を流し、 大きな戦いをしてきた。・・・あなたは、 私の前に多くの血を地に流してきたからである。」(Ⅰ歴代誌22:8) という理由で、主は、ダビデが主の宮を建てる事を許さず、ダビデの子ソロモンが建てると言われました。

ダビデは、本当に神殿を建てたいと心から願っていましたし、常に神殿の事を考えていました。そして生前、神殿を建てる為の金や銀、木材など驚くほどの量を準備しました。そして自分の死後のイスラエルを思い、門衛の組分け、王に仕える者、族長、畑や羊の世話役に至るまで決めたのです。

Ⅰ歴代誌はダビデに対する記録が書かれてあり、Ⅱ歴代誌は、ソロモンを含むダビデの子孫についての記録が書かれています。

今日の聖書の個所は、とうとう神殿が完成し、ソロモンはすべての民を召集し、皆を祝福し、主に祈ったのです。その祈りの一部分です。

ソロモンは、具体的に4つのとりなしの祈りしました。

➀ 罪を犯した時(24-27節)。罪を犯し、敵に打ち負かされるような時、罪を犯し、雨が降らなくなった時、「民が立ち返って御名をほめたたえ、祈り願えば、罪が赦され、回復され、再び主が祝福を注いでくださるように」と祈った。

② ききんや疫病、害虫による災害、不慮の災いに巻き込まれる時。(28-30節)「民が天に向かって両手を差し伸べて祈る時、一人一人の生き方によって報いて下さい」と祈った。外国の民についても同じように祈った。(32-33節)

③ 私たちが敵に立ち向かい、戦いに臨む時。(34-35節)「神殿に向かって祈る、彼らの言い分を聞き入れて下さい。」と祈った。

④ 敵に敗れた時(36-39節)。罪の為、捕虜となった場合、捕囚の地から神殿に向かって悔い改め立ち返るなら民をお許しください」と祈った。

 

ソロモンは民の前で凄く具体的に祈りました。

心に留まったのは、36節「―罪を犯さない人間はひとりもいないのですから―」という言葉です。

ソロモンは、まだ犯していない民たちの罪について、沢山祈っています。その理由として、「人間は罪を犯さない人は居ないから」です。

〇〇な場合に罪を犯したとしても・・・ △△な場合に罪を犯したとしても・・・ その者が心から悔い改め、主の方向を向き、主に立ち返る時、願いを聞いて下さい!と言う、とりなしの祈りばかりです。ソロモンは人間の罪深さ、愚かさを知っていたのです。

 

つまり私たちも、いつでも、いかなる時にでも、私たちは教会へ足を運び、主の祝福を熱心に求め、主の恵みに預かることが大切なのです。また日頃から、罪の誘惑からの守りのお祈りもする必要があります。

自分に失望していても、主の前に出れないと感じたとしても、自分の状態によらず、主から絶対に離れないという事が大切なのです。

 

主を信じていても、主は私に関心があるだろうか・・・ 私の様な小さなものに気を留めて下さるだろうか・・と思ってしまえばそれまでです。

後ろ向きの信仰は、主の祝福を受け損うだけなのです。

主の宮は、教会は、罪人が希望をもって祈りをささげる場なのです。

主を信じましょう。 信じて、また一歩踏み出して歩ませて頂きましょう!

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