ゴリラの法則【伝道者の書9:11】

2022年

私は再び、日の下を見たが、競走は足の早い人のものではなく、戦いは勇士のものではなく、またパンは知恵ある人のものではなく、また富は悟りのある人のものではなく、愛顧は知識のある人のものではないことがわかった。すべての人が時と機会に出会うからだ。

伝道者の書9:11

 

『運がいい人にはワケがある!運を鍛える《ゴリラ》の法則』

著者:英国人の心理学者リチャード・ワイズマン博士

と言う本からの引用です。

 

下の動画を見て下さい。(始めの40秒程)

白いTシャツを着たチームのパスの回数を数えて下さい。

黒チームは数えなくて大丈夫です。

自分の運がどれほどかを計る動画で、正確に数えれば運が高いそうです。

しっかり数えられましたか?

白チームのパス回し回数の答えは「16回」です。

正解したあなたは超幸運の持ち主・・・というわけではありません。

実はこの動画、パス回しをしていただけではなく、3点とおかしな所がありました。

  • ゴリラが映っていた
  • カーテンの色が変わった
  • 黒チームのメンバーが一人抜けた

気付けましたか? 気付けなかった人は、是非もう一度見てみてください。

これは、パスの回数だけを必死に追いかけていると、その他の周りのことは目に入らなくなってしまうという心理学の有名な実験動画です。

わたしたちは物事に集中しすぎていると、その周りのことはまったく目に入らない盲目的な状態になってしまうのです。大きなゴリラさえ、見つけることができなくなってしまいます。

この動画のからくりを知って2回目を見たときは、全てのものが見えるようになります。

1回目との違いは、「意識」する準備ができた状態だったからです。

もっと簡単な方法でこれを説明することができます。

たとえば、今自分がいる空間をグルッ見回してみてください。

見回し終わったら、次は「赤」を意識しながら、グルッと空間を見回して下さい。

そうすると不思議なことに、さっきはなにも意識していなかったのに、赤いものが次々に目に飛び込んでくるようになります。

これは、「赤」を意識して見る準備をしていたので、自分の目に「赤い物」が入ってくるのです。

 

これと同じように「幸運」というものを意識すると、普段、記憶にも残らず通り過ぎてしまう物や出来事の中から幸運が目に飛び込んできたり幸運に感じることができるようになります。

たとえば、

  • 信号が全部青でスムーズに目的地に行けた
  • 電車で目の前の席が空いて座れた
  • ほしかった商品が最後の一つがゲットできた
  • レストランの奥の落ち着いた席に案内してもらえた
  • 落とし物や無くした物が見つかった
  • いつも使っているものがセールで安く買えた
  • お店の店員さんが優しい対応をしてくれた

 

など、余り気にも留めないで通り過ぎてしまうことも、よくよく考えてみるとラッキーだったことに気付くことができます。

これが、「幸運を意識する」ということです。

先ほどの動画でゴリラをみつけられたように、少し意識するだけで受け入れる準備ができ、今まで見えていなかったものに気づけるようになります。

ワイズマン博士によれば、殆どの人が人生をこのように生きているそうです。つまり、殆どの人が「ゴリラの姿をして目の前に現われる好機」を見逃しているということです。

ここには、目の前にある課題だけに熱中し心を奪われていると、他のものを見る余裕がなくなるという教訓があります。

「好機」はそれと分かる姿や形で目の前に現われるわけではありません。人生の「好機」は、往々にして「ゴリラ」のような姿で登場するのです。

 

この実験から分かるように、今まで気にも留めてなかった日常を、意識を持って生活すると、意識したものが目に入ってくるのです。

今日の御言葉で・・・

すべての人の人生に、「時と機会」に出会う、と書いてあります。しかし、その「時と機会」を生かす人もいれば、逃す人もいます。

どちらになるかで、人生の結末は大いに異なってきます。もし「時と機会」が輝くような衣服を来て目の前に現われてくれるなら、自分の人生にも好機が到来していることがすぐに分かります。しかし、現実的にはそれと正反対で、好機は意外な姿をして現われることが多いのです。

だから・・・意外な姿の好機を見逃してしまってしまうのです。

好機を見る為には、「好機」を意識するという事が、見逃さず自分の物に出来る事に繋がるのです。

 

「好機」「運」を手に入れる事も大事ですが。

 

私たちはこの実験を通して、

「主」を意識して生活しましょう!! 主の御業を見逃さず、自分の物とする為に!

主に意識を持って日々の生活を送り、生活の中に隠された主の導きや癒し、臨在を感じましょう!

 

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