全てが益になる…?【ローマ8:28】

2023年

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを私たちは知っています。

ローマ8:28

昨日と同じ御言葉です。

この御言葉を読むと、思い出す話があります。

「アルプスの少女ハイジ」というアニメです。

1970年代に放映されたスイスの作家、ヨハンナ・シュピーリさんの作品です。

実は、原作と日本で放映されたアニメでは、内容が違う所が多かったようです。

ストーリーの中には、至る所にキリスト教信仰について沢山語られいたようです。

しかし、テレビアニメでは信仰的な部分の殆どがカットされていたのです。

その中の1つ、足の悪いクララが1人で立って歩く場面があります。

アニメでは、クララはクララやペーター(男の子)、おじいさんに励まされ、一人で歩く訓練を通して、歩くことが出来るようになった話です。

自分の周りの人の励ましや支えにより、立つ事が出来た!という感動的な内容でした。

しかし原作では、

驚く内容となっています。

クララがハイジのもとに来て、ハイジはクララの面倒を見ながら多くの時間をクララと過ごす事になりました。

それに対して、ペーターはハイジと遊ぶことが出来なくなり、クララに対して嫉妬心が生まれました。

そしてペーターの心には「クララさえいなければ…」という怒りに変化したのです。

そしてある日、ペーターは人の目を盗み、クララの車いすを崖下に投げたのです。

車いすがなくなれば、クララはハイジのもとを去り、家に帰ると考えたのです。

クララの車いすは一瞬にして破壊しました…

クララは、友達の妬みにより自分の足である車いすを失ったのです。

自分の人生に、他の人の妬みや怒りが降りかかり、自分に被害を被る事があるという事です。

クララはただでさえ、自分の行動範囲が制限された生活を送っていたのに、

他の人の罪が、自分をもっと狭い世界へと追いやられた状態になったのです。

しかし、それからクララはどうなったかと言うと、

車いすが壊れた事を知り、

ハイジやペーターの助けを借りながらも、クララは一人で立って歩くことが出来るようになったのです。

ペーターは悪を働いたのにもかかわらず、

主は、それをも善として用いる事が出来るという教訓を作者は語っているのです。

私たちの人生にも、思いの外、他の人の悪や良くない考えから、傷を受けたり、自分の人生に良くない影響を受ける事があります。

ヨセフも、兄たちの妬み心から、知らない国で奴隷としての人生が始まったのです。

しかし、兄たちの悪は主によって見事に用いられました。

ヨセフの働きによって、多くの民が救われたのです。

ヨセフは「あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。」と告白しています。

ヨセフは、初めからこうなると分かっていたのでしょうか。

兄たちの悪により、苦労に苦労を重ねました。

その間は、まだ主が兄の悪を用いて下さるとは分からないのです。

分からないけれども…

主が成し遂げて下さる!と信じる信仰が必要なのです。

「主が全てのことを働かせて益としてくださる」と期待する事が大切なんだと思います。

今日も、主に期待して歩む一日となりますように…!!

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