いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
Ⅰテサロニケ5:16-18
今日は長男の記録です。
我が家の長男は、韓国の大学に在籍しています。
日本生まれで高校まで日本で育ちました。2020年に高校を卒業し韓国へ。
韓国では国民の義務として「徴兵」があります。大抵の青年は大学在学中に休学をして、1年半の兵役を済ませます。
そしてこの長男。
今日、除隊するのです! 今日のAM8時に除隊・・
徴兵は韓国人男子にとって避けて通りたい道なのです。「よし!行こう!」と思える人は少なく殆どの男子は、嫌々仕方なしに行くのです。
長男が入隊する時、夫が渡韓し入隊する部隊まで共に行きました。
部隊の前に食堂があり、時間もあるので最後に一緒に食事を・・と思って入ってみると。同じ様な親子で一杯だったそうです。
何とか席を確保し、親子二人でご飯を食べていると、隣の席には両親と息子。息子は机に顔を伏せ泣いていたそうです。
お母さんが「もう仕方ないでしょ・・」と声を掛けていたそうです。
今から始まる本気の厳しい訓練に不安しかないのです。(自衛隊に入隊すると想像して下さい)
軍隊に入ると、時間が凄く凄く驚くほどゆっくり流れるそうです。
しかし普通の社会にいる友達は、一日一日が早く・・軍務中の人に「え?入隊して〇ヶ月も経ったの?・・早いな・・」と言うそうです。
その言葉に、軍務中の人たちは社会との差を感じ、一層自分の置かれた環境にもどかしさを感じるようです。
5月に入った時、「とうとう今月、除隊だね~! 気持ちはどう? 一日でも早く出たい?」と長男に聞くと、
長男「一日でも早く出たいよ~! それはみんながそう思う事。一時間でも早く出たいって。」
私「出たい!!という思いが100%?」
長男「そうだよ! あ~でも何となく、除隊してから懐かしむかも・・と思うような気がするし、ちょっとはここで出会った同期や同僚とか、もう一緒にこんな風に過ごす事が無いのかと思うと・・ちょっと・・寂しさも僅かにある・・」と言いました。
その言葉を聞いて、私は本当に嬉しく思い、主に感謝しました。
避ける事が出来ない環境。
逃げれ事も出来ない環境。
嫌だと言えず従う事しか出来ない環境。
ここに集まる青年たちは今までの人生で一番大きいストレスを持って集まった人たち。一緒に過ごす中でぶつかる事が多くトラブルが多く起きてしまうのです。
精神的にも良い環境ではないのです。
しかし、どんなに嫌であっても決まった時間、そこに留まらなければならないし、嫌であっても従順しなければならないのです。
留まらなければならない時間、耐え抜き、自由を手に入れた時、「あーーもう二度とこんな所、来たくない!!」と思もって去るのか。
「二度と来たくはないけれど、僅かに寂しさも残る」と感じるのか・・
どの様にこの強いられた時間を過ごしたかが見えるからです。
私達も、長男の兵役の時間のように、避けて通る事が出来ない環境と時間が与えられる時があります。
一向に状態が良い方向に向かわない道を歩かされる事があります。
来る日も来る日も、今の状況から抜け出せない時間を過ごす事があります。
しかし、今ある抜け出せない環境も主が良しとして与えられたものなのです。
主が何かを教えようと、何かを体験させようとして、良しとされ与えられた時間なのです。
「嫌だ!」「苦しい!」と不平不満を言いながら、誰かのせいにし、それを耐える糧として過ごす事もできます。
また一向に変わらない状況でも、主に助けを求めながら、主に目を向け過ごす事もできます。
長い長いトンネルを過ぎた後、「本当に苦しかった。辛かった・・」という以外の思いが残ってるでしょうか。
主が与えようとしておられたものを、しっかり受け取ってトンネルを出たいです・・
「あの時は分からなかったけど、今思えば、あの瞬間にも主は共におられた」という時間にしたいです。
どの様な環境であっても、不平不満は一旦横に置き、主を見上げれるようになりたいです!
このような時間は、主に完全なる主への降伏、心の明け渡しです。これは簡単ではないです。
主への降伏は、「主が望まれるレベルまでの降伏」だからです。
長男。お疲れさま! 与えられた環境の中で、良い時間を過ごしてくれて嬉しいです。
今日も、どの様な環境の中に身を置いていても、主を見上げる一日となりますように!
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。(ブログ2023.04.28~)
「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」