まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。
ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。
マタイ18:19-20
友達に、「一人で静かに信仰を持つのはいけないのか?」と聞かれました。
友達は、煩わしい人間関係から離れ、1人静かに聖書を読み、祈って信仰を持ちたいのです。
教会に通うと、誰かしらに声を掛けられるのが嫌なようです。
色々な理由があり状況があり、教会に通えず一人で信仰を守る方もおられます。
それを否定するつもりはないのですが、
私は、教会に通える状況であれば、教会に通い、牧師先生を通してメッセージを聞き、教会内の交わりはとても大切だと思っています。
・・・と言うような事を友達に伝え、「続きはまた考えてみる・・・」と言いました。←私はいつも一度に答えがまとまらず、数日黙想が必要です。
そして黙想しながら思い浮かべたのは、
旧約聖書に出てくる「出エジプト」の話です。
一番の主人公はモーセです。モーセはエジプトで奴隷になっているイスラエル人を引き連れ、カナンの地を目指すという使命を主から受けました。(出エジプト3:9-10)
民数人をエジプトから脱出させるのではなく、男性だけで60万人いたのです!(女性や子どもを含めたら200-300万人いたとされています。)
モーセはあまりの大役に、素直に主の言葉を受け入れることができませんでした。
またモーセは自分は「口下手」であり、エジプトの王フォラオにイスラエル人解放の説得の自信を持てませんでした。
主は、モーセの代弁者として、兄のアロンを共に行く事を許されました。
主による説得により、最終的にモーセはこの使命を受け入れました。
主がモーセに語り、それをモーセはアロンに告げ、アロンがエジプトの王に語ったのです。
そして、イスラエルの民はエジプトを出る事が出来、イスラエルの民の解放を成就させたのです。
また、モーセの指揮でイスラエルの民がアマレクと戦う時(出17章)、モーセは丘の頂から、状況を見ていました。
そして、モーセが両手を上げている時は、イスラエルの民が優勢となり、モーセが疲れにより腕が下がると、アマレクが優勢となり、イスラエルの民が追い込まれていったのです。
その様子を見たアロンとフルは、モーセを石の上に座らせ、モーセの腕を支えたのです。
どのような人でも、自分の腕を上げ続けるのは不可能で、モーセにも限界があったという事です。
また、この出エジプトで、モーセの後を担う人物がいます。モーセの兄であるアロンです。
モーセは主に導きを得る為、1人でシナイ山に登り、40日40夜、民の前から姿を消したのです。
民は自分たちのリーダーであるモーセの帰りを待ち続けますが不安になり、その不安をアロンにぶつけます。
アロンには弱さがあり、民を恐れ民を治める為に「金の子牛」を作ってしまいました。
アロンはリーダー・大祭司になる器を持っていなかったのです。
アロンは自分の失敗、自分の弱さに気付いた時、モーセがアロンを支えました。
誰にでも弱さや、限界があります。
モーセが弱い時、アロンがモーセを支えました。
アロンの弱い部分に、モーセが支えたのです。
モーセやアロンは、聖書に残る人物です。主が選ばれた器の持ち主でありリーダーシップがあり、主に従うという信仰を持っていたと思います。
そのような人物でさえ、人の支えを必要としたのです。
私たちは尚更だと思います。
信仰生活を送る中で、モーセとアロンが互いの弱い時に支え合い、目の前にある状況から前進できたように、私たちも信仰生活にも互いに支え合うべきなのです。
私たちには「弱さ」を持っています。
互いに支え合い、励まし合いが必要なのです。
自分が弱い時、支えてもらったり、又自分が隣人を支えてあげるのです。
しかし、支え合い励まし合うには、まず相手の事を知る必要性があります。
自分の隣人たちが、どのような人なのか、どのような弱さを持っているのか。今どの様な問題に心を奪われているのか・・・
互いに支え合い励まし合うには、普段からの「交わり」が大切なのです。
「交わり」を通して、自分が体験したことがない主を知る事ができます!
私たちは、自分が知っている主というのは、ごくごく一部の破片ぐらいしか主について分かっていないのです。
自分が体験した主は、ごく僅かしかないのです。
交わりを通して、自分が知らなかった主の姿を見る事ができます。
交わりを通して、主をもっと知る事が出来るのです。
「教会に通う必要性」・・・は、他にももっと理由がありますが。
私は、交わりを通して、沢山自分の知らなかった主を知る事が出来ています。
主は、この様に働かれるのか・・と思う事が多いです。
今日も、主の中で恵み深い一日をお過ごしください!!