その後、サムソンはソレクの谷にいるひとりの女を愛した。彼女の名はデリラといった。
士師記16:4
”士師記”には12人の士師が登場します。
その中で一番最も有名なのがサムソンです。イスラエルの英雄でした。
サムソンは、敵であるペリシテ人の遊女「デリラ」を愛しました。
サムソンは女性デリラに、自分の力の秘密を話してしまい、敵のペリシテ人に捕まり、目をえぐり取られ、結局はペリシテ人と共にサムソンも死んでしまいました。
サムソンは英雄でしたが、女性には弱かったというのは有名な話です。
英雄で怪力の持ち主サムソンにも、私たちと同じように「弱さ」を持つ人間だったのです。
サムソンはこの遊女デリラと出会う前にも、愛した女性がいました。その女性も周りのペリシテ人に脅され、サムソンの弱点を知ろうと何度もサムソンに聞いたのです。
サムソンは、自分が愛する人が純粋に自分の弱点を知りたくて、聞いているのではない事は分かっていたハズです。
にも拘らず、密偵の様な働きをしている女性にまで心が奪われていたのです。
そして、今日の聖書の箇所に出てくるデリラも同じです。
サムソンが愛し、デリラは周りのペリシテ人にお金の誘惑を受け、密偵のようにサムソンに弱点を聞き続けるのです。
根負けしたサムソンは、自分の弱点を話してしまいます。そして自分の身を滅ぼしてしまう結果となるのです。
どこからサムソンは間違えたのでしょうか。
女性が密偵のような役割をしていると気付きながらも、手放さなかったからでしょうか。
自分の弱点を認めず、正そうとしなかったからではないでしょうか。
悪い習慣が、身を滅ぼしたのです。
悪い習慣は一つずつ辞めるべきなのです。
1つずつ、手放すべきなのです。
何の警戒心もないと、知らず知らずに一歩歩ずつ、悪い習慣にどっぷりと漬かってしまうのです。
サムソンも、安心できない女性を愛してしまっていると知りながら、そのような習慣を手放せなかったのです。
自分の髪を剃られ、力がなくなり、敵のペリシテ人の手中に陥った後では、後悔しても時間を戻せないのです。
悪い習慣は、小さな過ちの選択を繰り返します。
そして、気が付けば、取り返しがつかない位、主と大きく離れてしまうのです。
私たちは、この様な事は何となく分かっています。
しかし、なかなか悪い習慣を手放せないのです。
何故なら、悪い習慣は魅力があるのです。ワクワクさせ、楽しく感じるのです。
直ぐに自分を幸せを感じさせてくれるからです。
小さな過ちの繰り返しが、大きく私たちと主を引き離します。そして大きな後悔へとつながります。
日々の祈りで立ち止まり、主という羅針盤をこまめに見直す必要があります。
悪い習慣、誘惑に負けない一日となりますように!