私のタイミングと主のタイミング【マルコ5:35-36】

2024年

イエスが、まだ話しておられるときに、会堂管理者の家から人がやって来て言った。「あなたのお嬢さんはなくなりました。なぜ、このうえ先生を煩わすことがありましょう。」
イエスは、その話のことばをそばで聞いて、会堂管理者に言われた。「恐れないで、ただ信じていなさい。」

マルコ5:35-36

会堂管理者のヤイロを考えると、

彼はどのような心境だったんだろう…と思います。

大勢の人の群れを掻き分け、

主の前にひれ伏して、自分の娘を助けて欲しいと懇願したのです。

「私の小さい娘が死にかけています。

どうか、おいでくださって、

娘の上に御手を置いてやってください。

娘が直って、助かるようにしてください。」

ヤイロには、イエスさまがどのように治して下さるか

イメージを持っていたのです。

イエスさまがヤイロの家まで来ること。

娘の上に見て置くこと。

娘が癒される為には、この順序を踏まないといけないと思っていたのです。

ヤイロは先を急いでいたのです。

イエスさまは直ぐにヤイロの家に向かおうとして下さいました。

しかし、沢山の群衆が押し迫って来ていたのです。

そうこうしている内に、

12年間、長血を患っている女性と出会うのです。

群衆の中から誰が自分に触ったのか、見まわし探し始めました。

そして彼女が何をしたのかを聞いたのです。

そして言葉までかけられたのです。

主は、ヤイロが先を急いでいると知りながらも、

彼女に時間を取られたのです。

ヤイロは…その時、どのような気持ちだったんだろう…と思います。

ヤイロは一刻の猶予もなかったのです。

ただでさえ、群衆に先を阻まれ、

他の人に足止めを食らったのです。

長血を患っている女性は、後でも良かったはず。

私がヤイロであったら「先生…時間がありません! 先を急いでもらえませんか?」と言ってしまいそうです。

ヤイロがそのような事を言ったのかどうかは、わかりませんが、

イエスさまが彼女と話をしている最中に、

ヤイロの使いの者がやってきて、

娘が亡くなったと知らせに来たのです。

ヤイロは、どのような気持ちになったでしょうか。

イエスさまが、急いでくれれば、

娘は死ななずに済んだのに。

娘には時間がないと分かっていながら、

イエスさまはどうして他の事をされたんだろう。

…もう、全てが終わってしまった…

最後の望みをかけて、イエスさまの元に来たけれど、

もう、終わってしまったのです。

しかしイエスさまはヤイロにこの様に言ったのです。

「恐れないで、ただ信じていなさい。」

何を信じれば良いのでしょうか。

娘は亡くなったのです。

全ては終わったのです。

もうどうする事も出来ないのです。

娘が生きている内に、そう言われるのであれば、

納得できます。

しかし、イエスさまもヤイロも一緒に娘の死の知らせを聞いているのです。

ヤイロがした事は、

イエスさまが言われる通りに、

イエスさまに付いて自分の家に行ったのです。

人間的の感覚では、もう全ては終わったのです。

しかし、ヤイロが主について行ったのです。

この時、ヤイロは娘が生き返ると信じていたのでしょうか。

イエスさまは、

「恐れないで、ただ信じていなさい。」とだけ言われたのです。

娘が生き返ると、想像する事は難しいと思います。

ヤイロは、ただ主が言われた通り、

「主を信じる」という事を選択したのです。

ヤイロは無意味にも思える事を選択したのです。

この話で分かる事は、

私たちが考える、タイムリミットと

主が考える、タイムリミットは違う。

私たちが考える、時の限界と

主が考える、時は違うのです。

私たちが望む、タイミングと

主が与えてくれるタイミングもちがうのです。

主は、主の時が来るまで私たちが主を離れず、

主を信頼し、主と共に歩むことを望まれているのです。

ペテロも、徹夜で魚を捕ろうとしました。

一晩中、働いても一匹も捕れなかったのです。

諦め、沖にあがり、片づけをしていると

「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」と言われたのです。

ついさっきまで、夜通しした事を、

もう一度しろと言われたのです。

普通に考えれば、

ペテロは、主に無意味と思える事をしなさいと言われたのです。

しかし、ペテロは従ったのです。

無意味と思えることでも、従う事に意味があるのです。

無意味と思え事に従った、

ヤイロとペテロ…

主は、その信仰を見られたのです。

主のタイミングまで待つ…

無意味と思えることでも、主に従う…

そのような信仰を持てるようになりたいです。

PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

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