私たちは何のために生きるのか【ゼパニヤ3:17】

2024年

あなたの神、主は、あなたのただ中におられる。救いの勇士だ。主は喜びをもってあなたのことを楽しみ、その愛によって安らぎを与える。主は高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。

ゼパニヤ3:17

病院にいると「死期が近い…」と感じる方がいらっしゃいます。

初め入院された時は攻撃的な方だな… と思っていたAさん。

日に日に弱っていくのが目に見えて感じます。

怖さを感じるぐらいの話し方だったAさんが、今は息をするのも辛そうです。

私が看護師さんに「Aさんってどんな感じですか?」と聞くと

「うん…そうだね。いつ行かれても…って感じ…」と言われていました。

ある日、病院に行ってAさんの物品を補充しようと病室に入ると、

今日は少し元気そうです。

「Aさん。こんにちは! 今日は少しお元気そうで良かったです!」と言うと

A「うん… 今日はちょっと体調が良い… 」

「もう、生きるのが辛い… 何のために生きているんだろう…

生きる事に意味があるのか… 苦しいだけ。

そんな事、言われても困るよね…」

私「人間には生きる意味はありますよ!」

A「あんたには意味があるのか…」

私「私にも意味があり、Aさんにも意味があります。私のお父さん位のAさんに、こんな事を言っては偉そうに聞こえるかも分からないですけど。

人間の生きる意味は、自分の中から探すから見つけれないんですよ」

「これ(消毒液)は何のために存在してると思いますか? 」

A「そりゃ、消毒するためだろ」

私「どうして消毒する為なの? この消毒液を作った人が傷を消毒する為に作ったから、これは消毒する為に存在するんですよね」

「存在する理由は、作られた側が探すものではなく、作った側が持つものなのです。」

「人間も同じです。人間を造った人が意味を持って造ったんですよ」

A「親か? わしも親だけど…」

私「もっと前の初めての人間です。アダムとエバって知ってますか?」

A「あーあんたアレか。十字架か?」

私「キリスト教です。聖書って読んだことあります?

聖書には、神さまが人間とこの世界を造ったと書かれているんですよ」

「Aさん。お子さんが生まれた時、どう思いました? すっごく可愛くって、寝ている赤ちゃんが胸を上下させて息をしている姿を見るだけで満足したでしょ? 」

息をして生きている事が愛らしく感じましたよね? 子どもが少し大きくなって、Aさんを見て笑う姿をみて抱きしめましたよね」

「聖書のいう神さまは、そんな神様なんです。Aさんの存在自体を喜んでくれている神さま。

Aさんが神さまを見つめれば、神さまはあなたを愛おしく感じるのです。

神さまに愛され、神さまを愛するのが人間の存在意義なんですよ」

…と言う話を3回に分けて話をしました。

途中、他の患者さんからナースコールが鳴るのです。

「他の人が呼ばれてるので、また来ます!」と言い残し、

部屋を出て、そしてまた他の用でAさんの部屋に入る事がある時に、

話の続きをしました。

そして私が夜中の1時間の仮眠から帰って来ると、Aさんは亡くなられていました。

あぁぁぁ…

神さま。私はもっと伝えたかったです。

Aさんに聖書の神様を愛しましょう。信じましょう。と伝えたかった…

一緒に手を取って祈りたかった…

でも… 多分、

私がAさんに伝えないといけない部分まで、

主が私に時間と心を与えて下さったんですよね。きっと…。

時間っていつまでもあるものではない…

機会もいつでも与えてもらえるものでもない…

今日も私に命を与えて下さり、時間を与えて下さっている主。

主に喜ばれる姿で生きる事ができます様に。

必要な時に、必要な言葉が与えられるように、祈って準備をしよう…

「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」

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