エリシャは彼女に言った。「何をしてあげようか。あなたには、家にどんな物があるか、言いなさい。」彼女は答えた。「はしための家には何もありません。ただ、油のつぼ一つしかありません。」
Ⅱ列王記4:2
ここ数年、私の状況が、今日の聖書に出てくる女の人の様な状況でした。
この女性は、預言者の妻で預言者である夫が亡くなり、借金のカタに2人の子どもを奴隷として連れて行かれる・・・と言う状況に追い込まれていました。
私も、気持ち的に長期間、追い込まれているのです💦(私の夫、子どもたちは健在ですが・・)
そして今日ふと、「あーーエリシャが言ったように、主に”何をしてあげようか”と言ってもらいたい・・」と思いました。
そんな甘い事を考えながら、エリシャの話をもう一度読んで見ようと読み直しました。
この女性・・この時代、福祉があるわけではなく、法テラスのような弱者に対しての法相談が出来る所もなく・・かなり追い込まれている・・
夫が亡くなり、借金が増え、食べる物もなくなり、子どもを取られようとしている。これで子どもまで失ったら生きていけないだろうな・・
かと言って、子どもが取られる事が免れたとしても、子どもに食べさせる物もない・・
彼女にあるものは「油のつぼ1つ」だけなのです。
エリシャは「あなたには、家にどんな物があるか、言いなさい。」と聞きました。
何となく、エリシャはあなたの家に何があって、何が不足しているのか・・何を必要としているのかと、聞かれたようにも解釈できます。
しかし、持っているものが「油のつぼ1つ」だと確認した後、エリシャは油を増やしたのです。
どうして・・油は持っているのに他のものを与えなかったんだろう・・と思いました。
別に油でなくても良いのに。他のものを増やしても良いのに・・
「何があるのか」とわざわざ聞いて、そして油を増やしたのです。
例えば、小麦とか家畜とかを与えたのではなく、彼女が持っているもの。僅かしか残っていなかったと思いますが、持っている「油」を増やしたのです。
そして「行って、その油を売り、あなたの負債を払いなさい。その残りで、あなたと子どもたちは暮らしていけます。」と言いました。
油を沢山増やし、それで借金を返し、子どもと暮らして行けるようにしたのです。
そんな事を黙想してる中、5つのパンと2匹の魚の話も思い出しました。
成人男性だけで5000人。女性と子供もいたのです。
イエスさまが「マナ」を降らせても良かったのに・・とふと思いました。
もしマナを降らせてそこに集った多くの者が「マナ」を体験すれば、「これが言い伝えで聞いていた”マナ”なのか!」と感動しただろうし、
また、本当にイスラエルの民を助け導いた神さまの息子であると、証明にもなっただろうに・・
マナだったら、一石二鳥じゃないか・・と思ったのですが。
しかしイエスさまは「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい」と言われ、弟子のアンデレが5つのパンと2匹の魚を持つ少年を見つけたのです。
主はそれを祝福されパンと魚を増やされた・・
言い変えると、パンと魚しか増やされなかった。
もう、前にも後ろにも進めない!!
どうしたら良いのか分からない!!
主よ! 助けて下さい!!
と、今日の御言葉の女性のように必死に求めた時、
自分が持っていない物、与えられていない物ではなく・・
今、自分が持っている物、既に自分に与えられている物を増やされる方なのかもしれません。
と言う事は、必要な物は既に与えられている。
必要な時にそれを増やしてくれると言う事・・
彼女の目には、「たった一つしかない油のつぼ」で、日々、目に見えて減っていく油を見て、追い詰められたと思います。
彼女の目に僅かな油に見えても、主にとっては十分な油だったのです。
私にもう既に与えられているものに、もう一度、目を向けて見たいと思います。
今日、主に既に与えられているものに目を向け、感謝する一日をお過ごしください!
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。(ブログ2023.04.28~)
「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」