神さまが沈黙される時【マタイ28:20】

2023年

また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。

マタイ28:20

教会ではあまり聞かない話ですが・・

「中間時代」という言葉をご存知ですか? 旧約と新約の間の時代を指します。(預言者マラキ~バプテスマのヨハネが登場するまでの期間)「沈黙時代」と呼ばれたりします。

この間は、主の預言者などが存在せず、主の新しい啓示がなかった時代があったのです。約400年間続いたと言われています。

今までとは違い、預言者がいないのです。神さまの指示がないのです。神さまとのコミュニケーションが出来ず、今までのように明確な答えを貰えない時代だったのです。

神さまが沈黙された(と言われている)この時代、民はどう過ごしたのだろう・・・と、ここ何日かこの中間時代について考えていました。

そして一つ分かったのは、私にとっても「中間時代」のようなものがあったのです。

私には子どもが2人います。大学生と中学3年の男の子です。

2人とも日本で生まれ育っています。長男は、日本で高校を卒業して韓国の大学に進学しています。

実はこの長男・・・大学を休学して兵役中なのです。

K-POP好きの人はご存知だと思いますが、韓国男子は、国民の義務として兵役があります💦 大抵の男子は、大学在学中に一度休学をして1年半の兵役を済ませます。

兵役は避けて通れず、殆どの男子は行きたくないのです。そして親にとっても辛い涙の期間なのです。

始めに、「基礎訓練」と言うのが5週間あります。入隊した全ての人が受ける厳しい訓練です。

この基礎訓練を終了すると、それぞれが色々な部署に配属されるのです。

この基礎訓練中、国を守るという精神的な訓練から、体力的にかなりキツイ訓練を受けます。体力も精神面も限界までの訓練・・

そしてこの間、スマホは没収され、外部との連絡は出来ないのです。

入隊した人は、自分が適応できるかどうか不安な思いを持った状態で、キツイ訓練が続くのです。

親や友達は、軍務中の子どもにメールを送り励ます事が出来ます。上司がそれをプリントアウトして、一日の終わりに配るそうです。子どもはこれを読み励ましを受けるのです。

しかし、軍務中の子どもたちは返信はできず読むだけです。親はメールを送るだけです。

5週間、夫と私と別々に毎日メールを送りました。

この時、私の心は・・・

怪我をしていないだろうか、ご飯は食べてるだろうか、適応できているんだろうか、いじめられていないだろうか・・・心配すればキリがないです。(韓国の母親は泣いて過ごすそうです)

まさに、長男と私たち夫婦は互いが「沈黙時代」だったのです。

毎日、祈りながら色んな内容のメールを書きました。しかし何の返信もないのです。本当にこのメールは長男に手渡しされているんだろうか。長男は、毎日これを読む体力が残っているんだろうか。

この5週間、心を落ち着かせるのに大変でした。

どの様に過ごしたかと言えば、もちろん、凄く祈りました。後は、入隊にするまでの写真を一日に何度も見ました。

また、入隊直前のラインのやり取りも何度も読みました。

入隊する時、夫が渡韓し数日一緒に過ごし、当日付き添いました。入隊前の手続き時間まで余裕があり、軍の前にある食堂で一緒に最後の食事をしたそうです。

お店には、入隊する子どもとその親ばかりだったそうです。

隣の親子を見ると、「行きたくない・・」といって顔をテーブルに塞ぎ込み泣いている子が居たそうです。長男が夫に「本人も辛いだろうけど、両親も辛いな・・💦」と言ったそうです。

食事を終え、いよいよ入隊する時、日本に居る私とビデオ通話をしました。「ここに来る前に御言葉も貰ったから大丈夫!!男になってきます!(笑)」と気丈な姿でした。

何度もこの時の事を思い出しては、「大丈夫・・きっと頑張ってる・・適応も出来てるはず・・」と信じ時間を過ごしました。

長男はと言うと、私たちの手紙を何度も読んで過ごしたそうです。

この時の事を思い出しました。

中間時代の人達、神さまとコミュニケーションが取れず、神と人が断絶されたかのような時代、

今までの神さまの約束を思い出し、過ぎ越しの祭りを守り、今まで自分たちの民をどの様に導かれたか思い出し、後世に伝え過ごしたと思います。

預言者がいなく、主の言葉を伝える者が居なかった時代にも、主の約束は生きておられるのです。

今を生きる私たちには、聖霊さまが与えられています。このような沈黙時代を過ごす事はないのです。

しかし、信仰を持ちながら、なかなか祈りに答えを得ることが出来ず、まるで主が沈黙されたかのような時間を過ごす事があります。

「神さまはどうして私に答えて下さらないんだろう」と、主との距離感を感じたりもします。

この様な時、どの様に過ごせば良いのでしょうか。

与えれている聖書を読むのです。聖書に書かれている約束は必ず守られるからです。

今まで示された御言葉をかみしめるのです。

自分の今までの人生を振り返り、主がして下さった恵みを思い出すのです。

神さまが、沈黙されている様に感じても、神さまが居られないかのように感じても・・

主は私たちと共に居られ、祈りを聞かれています。約束された救いや聖書に変わりはないのです。

聖書と向き合い、祈りを続ける時間として与えられているのです。

今日も、主に祈り、御言葉を握って過ごしましょう!

主の平安に満たされた一日をお過ごしください!

 

PS. 2021年11月に入隊、今年の5月に除隊予定です。もう少しです・・

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