信仰の停滞期?【ハガイ1:3-9】

2022年

3 ついで預言者ハガイを通して、次のような主のことばがあった。

4 「この宮が廃墟となっているのに、あなたがただけが板張りの家に住むべき時であろうか。

5 今、万軍の主はこう仰せられる。あなたがたの現状をよく考えよ。

6 あなたがたは、多くの種を蒔いたが少ししか取り入れず、食べたが飽き足らず、飲んだが酔えず、着物を着たが暖まらない。かせぐ者がかせいでも、穴のあいた袋に入れるだけだ。

7 万軍の主はこう仰せられる。あなたがたの現状をよく考えよ。

8 山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、わたしの栄光を現そう。主は仰せられる。

9 あなたがたは多くを期待したが、見よ、わずかであった。あなたがたが家に持ち帰ったとき、わたしはそれを吹き飛ばした。それはなぜか。―万軍の主の御告げ―それは、廃墟となったわたしの宮のためだ。あなたがたがみな、自分の家のために走り回っていたからだ。

ハガイ1:3-9

今日は、ハガイ書です。ハガイ書?・・・どこにあるか分かりますか?(笑)

新約ではない気がする・・・ そうですね。旧約の最後から3番目です!

ハガイ書は、ユダヤ人がバビロン捕囚からエルサレムに帰還した後の話が書かれています。

エレミヤの預言の通りに、またダニエルが見た幻の通りに、ユダヤ人を捕囚としていたペルシヤの初代王クロスが、「ユダヤ人はエルサレムに帰還して、神殿を建てるように」という布告を出しました。

ユダヤ人は、異国の地と言えども70年経った住み慣れたところを離れて、エルサレムに帰りました。

ユダヤ人が戻ったエルサレムは荒れに荒れていました。

クロス王は、ユダヤ人の捕囚を解放するだけでなく、ペルシヤの国庫を開いて、神殿を建てるための材料、資金や物資の援助してくれました。(凄いですよね・・)

エルサレムにある捕囚になる前の神殿・・・ 「ソロモンが建てた神殿」に比べたら、取るに足りない小さい神殿しか建てれらません。しかし。彼らは神殿の基礎工事を始めました。

ところが、ユダヤ人が捕囚となって70年間ペルシャに居る間に、エルサレムで、「サマリヤ人」が住んでいたのです。

その地域の住民サマリヤ人と、ペルシヤの役人も加勢し、ユダヤ人に対して猛烈な神殿建設阻止の反対運動を起こしました。

主は、ユダヤ人にハガイとゼカリヤという予言者を与え、基礎工事で止まってしまっている神殿建設を再開せよ、と励ましました。それが今日の聖書の箇所です。

ユダヤ人は、猛烈な反対運動を恐れ、神殿の建設を中断していました。

主は、ユダヤ人をエルサレムに戻し、神殿を建て、町と民の回復を予言されたのに・・・

ユダヤ人は自分たちで「今、自分たちを取り巻く状況からして、今工事に着手したら、攻められるだけ・・・建設の時は今じゃない」と判断していたのです。

そして、神殿を建てる為の資材(板)で、自分の家を建てていたのです・・・💦

今日の御言葉をよく見て下さい。3-9節の短い聖句の間に、同じ聖句が2つあります。

「万軍の主はこう仰せられる。あなたがたの現状をよく考えよ。」です。

簡単に言えば、「自分の道についてよく考えて見なさい」「あなたたちは、どうして捕虜生活から解放された目的は何だったのか」・・

もっと簡単に言えば、「やるべき事を後回しにしている」という事です。

私たちと似ていませんか?(笑)

私たちは、キリストにより救いを体験しました。喜びの中に生きて、また力強い証し人として世の中を歩きはじめたのに、、、何かにつまづいたり、問題が生じたりで、家族から反対されたり、信仰の壁にぶつかるのです。

一歩、私たちが信仰的に前進したり、霊的に復興すると、必ず壁にぶつかります。反対に遭います。

この壁は高く強固に感じます。こんなに大変なら、もう良い、、、私は、何の為に信仰をもったのだろう。主を信じたのに・・・ と言う思いが生じてしまい、足踏み状態になります。

足踏み状態は、心が不自由に感じ、心のどこかで、状況が良くなったらまた前進しようか、とも考えたりもします。

 

ユダヤ人がハガイの予言を通して、もう一度、神殿建設に向かったように、私たちも、今置かれた状況に心も目も奪われていてはダメなのです。

足踏み状態が続くと、主を求めるのではなく、自分自身を求めていくようになります。

ユダヤ人が、神殿建設の為の資材で、自分の家を建てたように・・・

目の前にある問題に勝利し、前進しないと、サンデークリスチャンとなってしまうのです。

信仰は、目の前の自分の状況に影響を受けやすく、知らず知らずに、主を中心とした思いから、自分中心な思いへと、シフトしていってしまうのです。

私たちが前進するのを止めるとき、それは立ち止まっているのではないのです。

信仰は、後退しています。主とこの世の中間に立つことはできないからです。

だから、主は言われるのです。「あなたがたの現状をよく考えよ。」です。

自分の道、自分の習慣、自分の思考癖(ネガティブなど)、自分の選択してきた道・・・

自分の心に何があるのか。今、自分の心を占めているものは何なのか。

6節のように「穴の開いた袋」に信仰を入れていないだろうか・・・

私も、やるべき事を後回しにしてる事が沢山あります💦

今日は、自分の信仰が前進するように・・・

行動に移せる1日を過ごしたいです。

主に依り頼み、今ある自分の現状を考える1日となりますように・・・

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