あなたを贖う主、イスラエルの聖なる方はこう仰せられる。「わたしは、あなたの神、主である。わたしは、あなたに益になることを教え、あなたの歩むべき道にあなたを導く。
イザヤ48:17
小学校低学年の時に、キリスト教のラジオを母親と聞いたことがあります。
ラジオを通してメッセージを聞いたのは、多分2-3回程。
そのうちの1回のメッセージがずっと心に残っています。
「世の中には、本物と偽物が存在する」という話でした。
この世の中には、本物と偽物が存在する。
どうしてかというと、本物が存在するから偽物が出てくる。
偽札も本物のお金があるから偽札が存在する。
「偽100万円札」というのは存在しない。いくら綺麗にお金らしく作ったとしても誰も信じない。
なぜならば、本物の100万円札が存在しないという事を、皆知っているから。
この世の中には「私が神様だ」という人が沢山いる。
という事は、この世の中には「本当の神様」が存在しているという証拠。
私たちは本物の神様を信じなければならない。
というメッセージでした。
小さいながらに「本当にそうだ!本物がいるから偽物がいるんだ!」と思ったのを覚えています。
1993年に「全日本リバイバル甲子園ミッション」という超教派の伝道集会が、
甲子園で3日間開催された。
当時私は、教会に通ったこともなく、イエス様を信じていなかったのですが、
ひょんな事からの礼拝に参加することになりました。しかも一人で!
最寄りの駅を降り、甲子園を目指して歩いている道中、初めて神様について考えました。
「もし今、突然私に死がやってきたら・・・私は神様を必要とするだろか?」
「もし私が、急に神様を必要としたとしたら・・・・私は多分イエスキリストを選ぶと思う。」
「でもそれは、イエスキリストが素晴らしい神だからという理由ではなく、
私の母親が素晴らしい人で、母親が信じている神だから。」
「世界にいる神様を、その神様が本物かどうか一人づつ調べることはできない。」
「イエス様・・・あなたは本当の神ですか?
イエス様が本当の神だと言うならば、私に本物だと証明して見て!!」
当時、心に傷があった私は怒るように心の中でつぶやきました。
この伝道礼拝を通して私は神様の存在を体験できました。
数日後から教会に通うことになり、2年後に洗礼を受けました。
今改めて文字にして思い起こしてみて、
幼いころに聞いたラジオが、
私を神様の元へと繋ぐ架け橋のようなものだったんだと気付きました。
あの時のラジオは・・・
私の心に「信仰の種を蒔いて下さっていた」と今になって分かりました。
主の「信仰の種まき」が幼い時に行われ、
10年以上の月日が経って、主の存在を確信し、
それよりももっと長い月日が経ってから、
主は私を導いて下さる準備に取り掛かっていて下さっていたのが、
あのラジオを聞いた時だったと気付くなんて・・・
神様の存在と私を導いて下さる神様であると体験したにも関わらず、
見ていても見えていなく、聞いていても聞こえていない・・・
私は愚かだと思います。
他にも沢山、私に対して導きや奇跡を行って下さっているんだろうな、
でも私は忘れたり、気付かず過ごし、
「神様助けて下さい。導いて下さい。進むべき道を教えて下さい!」と
自分は主の答えを待っているというスタンスで祈ってるんだろうなと思います。
私たちはいつも主の答えを待っているのではなく、
主を待たせている方が多いと思います・・・