「働く」という事は「幸せの1つ」【創世記3:17-19】

2024年

 また、人に仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。
土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。
あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」

創世記3:17-19

仕事で病院に行っています。

「せん妄(もう)」の方がおられます。

せん妄とは、病や薬により身体に負担が出て、急に変なことを言ったり、幻覚が見えたり、

興奮したり、安静にできなくなっている状態。

そして、せん妄の状態+痴呆という方もいらっしゃいます。

このような方々は、大抵、ここが病院であり自分が入院中だと分かっていません。

奇声を上げたり、噛もうとしたり、叩こうする事もあります。

そして、私たちには見えない何かが見えるようで、恐れているのです。

目も焦点が合わなくなっている方も多いです。

目の前に私がいても、私が見えていない様な方も居られます。

何をするか予測が立たず、誰かが見守っていないと危ないのです。

そして決まって、夜、寝られないのです。

初めて「見守り」を任された時は、どうすればいいのか分からず困ったのですが。

試行錯誤しながら、今は他の病棟での「見守り」も頼まれるようになりました。

患者さんの状態にもよりますが、

勝手にどこか行こうとする患者さんは、

病室では他の患者さんの迷惑になるので、

車いすに乗せて、私は自分の仕事をしながら、

一緒に行動しつつ会話をしたりします。

時には、″ファイルを拭く” などという簡単なものは

手伝ってもらうようにしています。

大抵、つじつまが合わない話をされます。

そういう方には、こちらから色々と質問します。

何処の出身なのか、いつこの地に来たのか、兄弟は? 両親はどんな人? ご主人はどんな人? お子さんは? どんな結婚生活だったのか?

などなど、沢山話題を振り、その人が一番楽しそうに話す話題を掘り下げるようにしています。

私の感覚ですが、

一番、楽しそうに話す話題は何だと思いますか?

「今まで、どのような仕事をしたの?」です。

殆どの人は、この「仕事」の話です。

苦しい家計を助ける為、子どもを育てる為、

働かない夫に代わって…

苦労しながら重労働をされてきた方が多いです。

しかし、人生を振り返って見て「働く」事ができたことが「幸せ」だったと感じているようです。

働いている当時は、職場に嫌な上司や同僚に悩まされ、

イジメられたりと嫌な思いを沢山されていた人たちも、

振り返って見て「働く」という事が「幸せ」な事だと感じているようです。

「その時は、しんどかったよね~? どうして ″働く” 事が楽しかったと感じるの?」と聞くと、

大抵の人は、

「人の役に立っていたから」

「社会の一員として役割を果たせていたから」

という内容を答えられます。

そんな姿を見ながら「聖書って本当だな~」と感じます。

エデンの園の時代、神さまは人間に「仕事」を与えられました。

「 神である主は人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。」(創2:15)

エデンの園でも主は、人に仕事を与えていたのです。

土を耕し、守らせたのです。

という事は「働く」「労働」は

人間にとって「食べる」「寝る」と同じで、

必要な「行為」なんだと思います。

本来ならば「働く」という事は「辛く苦しい」事というより

「幸せの1つ」だったと思います。

しかし、今日の御言葉にあるように、

人間に罪が入り、エデンの園を出る事により、

働くという事が苦しみと感じ、

「いばらやあざみ」のような、苦労が付きまとう状況になったのだと思います。

本来の「働く」というのは、

与えれた環境や土地、生命を「守る」こと。

私たちも、この地で働くという時に、いばらやあざみがあるけれど、

主が与えられた世界や命を守る事に繋がるんだと思います。

1人ひとりが与えられた仕事を忠実に守る事により、

主が造られた世界を守ることに繋がっているのです。

つまり、主が造られた作品を美しく保つ役割なのです。

働くという事は、主に仕えるということ。

主に仕えるように、働こう…!

PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

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