また、人に仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。
土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。
あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」創世記3:17-19
仕事で病院に行っています。
「せん妄(もう)」の方がおられます。
せん妄とは、病や薬により身体に負担が出て、急に変なことを言ったり、幻覚が見えたり、
興奮したり、安静にできなくなっている状態。
そして、せん妄の状態+痴呆という方もいらっしゃいます。
このような方々は、大抵、ここが病院であり自分が入院中だと分かっていません。
奇声を上げたり、噛もうとしたり、叩こうする事もあります。
そして、私たちには見えない何かが見えるようで、恐れているのです。
目も焦点が合わなくなっている方も多いです。
目の前に私がいても、私が見えていない様な方も居られます。
何をするか予測が立たず、誰かが見守っていないと危ないのです。
そして決まって、夜、寝られないのです。
初めて「見守り」を任された時は、どうすればいいのか分からず困ったのですが。
試行錯誤しながら、今は他の病棟での「見守り」も頼まれるようになりました。
患者さんの状態にもよりますが、
勝手にどこか行こうとする患者さんは、
病室では他の患者さんの迷惑になるので、
車いすに乗せて、私は自分の仕事をしながら、
一緒に行動しつつ会話をしたりします。
時には、″ファイルを拭く” などという簡単なものは
手伝ってもらうようにしています。
大抵、つじつまが合わない話をされます。
そういう方には、こちらから色々と質問します。
何処の出身なのか、いつこの地に来たのか、兄弟は? 両親はどんな人? ご主人はどんな人? お子さんは? どんな結婚生活だったのか?
などなど、沢山話題を振り、その人が一番楽しそうに話す話題を掘り下げるようにしています。
私の感覚ですが、
一番、楽しそうに話す話題は何だと思いますか?
「今まで、どのような仕事をしたの?」です。
殆どの人は、この「仕事」の話です。
苦しい家計を助ける為、子どもを育てる為、
働かない夫に代わって…
苦労しながら重労働をされてきた方が多いです。
しかし、人生を振り返って見て「働く」事ができたことが「幸せ」だったと感じているようです。
働いている当時は、職場に嫌な上司や同僚に悩まされ、
イジメられたりと嫌な思いを沢山されていた人たちも、
振り返って見て「働く」という事が「幸せ」な事だと感じているようです。
「その時は、しんどかったよね~? どうして ″働く” 事が楽しかったと感じるの?」と聞くと、
大抵の人は、
「人の役に立っていたから」
「社会の一員として役割を果たせていたから」
という内容を答えられます。
そんな姿を見ながら「聖書って本当だな~」と感じます。
エデンの園の時代、神さまは人間に「仕事」を与えられました。
「 神である主は人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。」(創2:15)
エデンの園でも主は、人に仕事を与えていたのです。
土を耕し、守らせたのです。
という事は「働く」「労働」は
人間にとって「食べる」「寝る」と同じで、
必要な「行為」なんだと思います。
本来ならば「働く」という事は「辛く苦しい」事というより
「幸せの1つ」だったと思います。
しかし、今日の御言葉にあるように、
人間に罪が入り、エデンの園を出る事により、
働くという事が苦しみと感じ、
「いばらやあざみ」のような、苦労が付きまとう状況になったのだと思います。
本来の「働く」というのは、
与えれた環境や土地、生命を「守る」こと。
私たちも、この地で働くという時に、いばらやあざみがあるけれど、
主が与えられた世界や命を守る事に繋がるんだと思います。
1人ひとりが与えられた仕事を忠実に守る事により、
主が造られた世界を守ることに繋がっているのです。
つまり、主が造られた作品を美しく保つ役割なのです。
働くという事は、主に仕えるということ。
主に仕えるように、働こう…!
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)