そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている
へブル9:27
先日、仕事で病院に行った時、
看護部長が「〇〇さん!(私のこと)今日は凄く大変な夜になりそうなの…宜しくお願いしますね」と言われました。
話を聞くと、
〇号室の90代の女性の数値が悪く、いつ亡くなるか分からない状態。
△号室の男性は、「看取り」で入られていて奥さんが付き添ってるけれど、私たちの「見守り」が必要。「ずっと気にしてあげて」と言われました。
1~2.3日しか残された時間がなく、自宅に戻らず病院で看取る事を家族が希望し、その間、奥さんが付き添いで過ごすようです。
ナースさんに呼ばれ、男性の着替えを手伝いに病室に入りました。
私はこの男性の病状など分からないのですが、
幻覚を見ているのか、痴呆がある人のような状態。
言葉もハッキリ話すことが出来ず、自分で自分のことを何も出来ない状態。
トイレに行けないので、管を入れオムツをしていました。
自分が病院にいると分かっておらず、立ち上がり、どこかに行こうとします。
「今、点滴してるので立ち上がったら危ないですよ」とナースさんが言っても
「 早く買いに行かないと… 自分の目で見て選ばないと…」と言うのです。
私がいる病棟は、90歳代の高齢の方が多いのですが、
患者さんの顔を見ると、この男性…若いのです。(50前後)
そして私の偏見ですが、「 若い時、すっごく遊んだんだろうな、、」と思いました。
着替えを手伝う中、足を見てびっくりしました。
足先から膝の辺りまで、真っ黒になっているのです。
そして、その症状が足先から徐々に上に上がって来てる様子。
大人しく横になってくれず、
聞き取りにくい発音でずっと何かを話すのです。
ナースさんが「 目が離せないので、しばらく見守りお願いします」と言われて、
私はずっとこの男性の病室にいました。( 奥さんは食事でいない)
「 ◯◯さん、どこに行きたいのですか?」と聞くと
「 自分で選ばないと、自分で見ないと決めれない」と言い続けます。
男性の姿を見ながら、奥さんはどんな思いなんだろう…
昔は凄く遊んで悪い事もしただろうに( ←勝手な私の想像)、
今、この姿を見てどんな思いをされてるんだろう、、と思うと心が苦しくなります。
この方は主を知らず、沢山の罪を犯し今まで生きてきて、
今、死が眼の前まで来てる…
もう、この方は後戻り出来ない所まで来ているんだな…と感じました。
どうしたらいいんだろ…
「主よ。こんな祈りが正しいのか、どうなのか分かりませんが… 主よ。この方の今までの罪を許して下さい。あなたを知らずに沢山の罪を犯してしまった事を許して下さい。
この方が、この世を去りあなたに会った時、福音を聞き、あなたに悔い改める機会を与えて下さい…」と心で祈りました。
…小さい声で賛美を歌いながら、この方の手の甲をトントンしました。
すると急に落ち着き、ベットに横になり静かに眠りに入り…
そこに奥さんが入って来られました。
「え?寝ました?! ありがとうございます。ちょっとゆっくり出来そう💦」と言われたので
「大変ですよね…大丈夫ですか?」と聞くと
思いの外、色々と話してくれました。
若い時は、怖いもの知らずで好き勝手して生きて来たこと。病気になって、もう長くないのに、本人は分かっていない事。
オムツになり、支離滅裂な事ばかりで会話さえ出来なくなった姿を見て、
この人がこんな弱々しい姿になるなんて思ってもみなかった事。
「死」なんてずっと先の話だと思っていたけれど、そうではないという事。
これからの自分の事は考えれない…と話されていました。
そして、私がこの病室にいる間に、もう一人の高齢の女性は亡くなりました。
私は、この場所で数日前まで元気で、ナースさんたちに悪態をついたり、困らせるような言動をしていた人達が、
日に日に弱り、召されていく姿を見ます。
この場所で、どの様に祈っていけば良いんだろう…
今は、その場でその人から感じた事を祈っています。
主がどの様に祈る事を望まれているのか、真剣に求めたい…。
…私たちは、いつか自分にも「死」が来るという事を、直ぐに忘れてしまいます。
そしてそれは、今ではなく、ずっと先の話だと思ってしまうのです。
永遠に生きるかのように錯覚してしまうのです。
悔い改め…出来る時間が与えられていると言うのも祝福です…
私は、病院でこの世を去ろうとしている方、去っていく方をよく見ます。
その度に「この世を去ってから主から福音を聞けるチャンスがあれば…」と何度も思います。
でも、自分の罪を認め、悔い改め、主を信じるのは今、私たちがこの地でするべき事なのです。
私が望んでいるチャンスはない…
だから、伝道しないといけないのです…
悔い改めを、出来る時間が与えられている私たち。
時間が与えられている事が、本当に感謝だなと感じ、
またどの様に祈っていくかを考えさせられる一日でした。
それともう1つ…
もし私の最期、痴呆があったり、この方の様に幻覚を見ているかのような状態になったとしたら、
私は何を言い続けるんだろう…
「人間は生きていたように死んでいく」
自分の最期は、今から作るもの…
今日も、主と共に歩みます…
「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」