「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」
すると、御使いが天からイエスに現れて、イエスを力づけた。
イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。ルカ22:42-44
イエスさまが十字架にかかる前に、
ペテロ・ヤコブ・ヨハネを連れてオリーブ山で祈られました。
この様子は、マタイとルカに記録されています。
私は、22歳で初めて教会に通い出し、
初めてこの個所を読んだ時…不思議に思ったのです。
このゲッセマネの祈りで、
イエスさまは「汗が血のしずくのように地に落ちた」と書かれています。
血のような汗?
調べてみると「血汗症(けっかんしょう)」という疾患があるようです。
血汗症の原因は、定かではないようですが、
皮膚から血液がにじみ出る非常にまれな疾患。
極度の精神的ストレスによって起きるようで、
死の危険などの強い不安や心配などによる
極度のストレスによって汗腺の毛細血管が
発生した化学物質によって破壊されるようです。
…本当に人間が感じる最大のストレス状態だったんだと思います。
私はこの個所を読み、
どうしてこんなにイエスさまは苦しまれたんだろう?…と思いました。
ご自分は3日目に蘇るとご存知だったはず。
それは揺るがない真実で、
イエスさまは、誰よりも確信を持っておられたはず。
死を体験する事が、それ程怖いんだろうか…と思っていたのです。
死を体験するだけでなく、拷問の時間もあります。
私なら…「この杯をとって下さい」と祈るより
「出来るだけ拷問の時間が早く過ぎ去るように」と祈りそう…
と思っていました。
どうして血汗症という極度の症状を起こすまでに…
主は恐れを感じていたんだろう…と…
その疑問は、今日に至るまで持っていました💦
今日、この個所を次男と夫と読み
次男が「イエスさまってさ、この十字架にかかって、よみに下った3日間は
天の父と離れた時間を過ごされたんだよね…」と言ったのです!
びっくり‼ なるほど‼
痛さや死の恐怖の症状ではなく…💦
父との断絶という苦しみだったのか‼と思いました💦
天のお父様は、よみには下れない…
唯一、天のお父様から離れ三日間過ごされたんだ…
あ… 天のお父様と離れるという事が、
本当はこれ程の症状が出るほどの極度のストレスだったのか…
と思うと、
私はどうだろう…?
私は、祈ることを忘れ、
瞬間、瞬間、主を忘れて過ごす事が多い信仰者です。
私たちには、主の一方的な愛と恵みがあります。
これらはイエスさまの十字架を通して与えられたもの。
私たちが、主を知らずに生きて来た時間も、
主の愛と恵みは与えられていたのです。
私たちは、イエスさまが感じられた恐怖…
天のお父様と断絶される時間を過ごすという恐怖を体験する事はない…
イエスさまが十字架にかかって下さったから…。
はぁ…私ってなんて浅はかなんだろう。
「痛みを感じる時間の短縮」を祈ろうと思っている私。
自分の事しか考えれていない。
イエスさまは、私たちが天のお父様と断絶しないように、
主と私たちの間にある罪という隔たりを取り払う為に、
十字架にかかられた。
今更、やっと十字架の死の重みが、
十字架の意味が、少し分かった様に思いました。
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)