人は生きた姿で最期を迎える【コロサイ3:1-2】

2024年

こういうわけで、もしあなたがたが、キリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。そこにはキリストが、神の右の座を占めておられます。
あなたがたは、地上のものを思わず、天にあるものを思いなさい。

コロサイ3:1-2

お金持ちとラザロの話。

2人とも天に召され、お金持ちはハデスで苦しみ、

貧しいものはアブラハムの懐に連れて行かれたと書かれています。

そしてお金持ちはアブラハムに2つのお願いをしたのです。

炎の中で苦しいから、ラザロの指を水で浸し、私の舌を冷やすようにラザロをよこして欲しいと。

もう1つは、

私の兄弟たちが苦しみの場所に来ないように、ラザロを私の父の家に送って言い聞かせて下さい。

という2つの願い。

この個所を読むと、人間って本当にどうしようもない高慢さが見えます。

お金持ちはハデスという場所で苦しんでいます。

お金持ちは、兄弟たちが悔い改め、ここに来ない事を望んでいますので、

お金持ちは、自分が今苦しんでいるのは、今までの人生による結果だと分かっているのです。

自分の好き勝手な人生を振り返り、それが間違っていたと分かったのです。

そしてラザロは、自分とは正反対にアブラハムの懐にいるのを見たのです。

という事は、自分の人生は間違っており、ラザロの人生はそうではなかったと知ったのです。

しかし…自分がそのような立場だと分かっていながら、

まだラザロに指示をだし、自分の思う通りに使おうとしているのです。

自分とラザロの関係は、自分が上でラザロが下なのです。

地上でそのような立ち位置で過ごしたはずです。

そして、今もこの場に及んでも、その立ち位置は逆転出来ていないのです。

煮えたぎる炎の中に居ながらも、ラザロを使いに出そうとしているのです。

自分が滅んでいるのに、まだ自分の頭の中は、心からの悔い改めではなく、

ラザロに対して「もっとこうして助けてあげれば良かった…」というような思いはなく、あるのは高慢さです。

そういえば…

イエスさまが十字架に架けられた時、

左右に強盗が一緒に十字架に架かっていました。

その強盗の一人も、群衆と同じようにイエスさまを罵っています。

自分も公然たる場所で、罪人として十字架で今から死ぬのです。

それにも関わらず、群衆と共に同じようにイエスさまを罵っているのです。

初めて聖書を読んだ時、強盗が罵ったって本当かな…と思いました。

私たち人間って凄くないですか?

自分が滅んでいるのに、今まさに死のうとしているのに、悔い改めれず、自分が上にいるように思ってしまうのです。

そう思った時に、

「命ある今」が大切だと思いました。

「人は生きて来たように死んでいく」という言葉があります。(聖書の言葉ではありません)

文句ばかり言っていた人は、文句を言いながらこの世を去り、

いつも感謝が口から出ている人は、この世を去る時も感謝して去ると言われています。

だから、今、まだ時間が与えられている間にどう生きるかが問題。

パウロは私たちクリスチャンに

「上のものを目指して生きなさい」と言われました。

「地上のもの」ではなく「上のもの」…

地上のものとは、自分を中心に置き、自分の欲や利益となるもの。だと言えると思います。

上のものとは、単に「肯定的・積極的思考を持って生きよう」ということではなく。

この世と分離して生きるというのではなく、

主への感謝と喜びをもって敬虔に歩む。

一人ひとりに与えられた主の召しに、応答する生き方。

今日の御言葉を見ると、

上にあるものを「求めなさい。」

天にあるものを「思いなさい。」とあります。

主を求め、主を思い続ける生き方です。

…ラザロがアブラハムの懐に行けたのは、ラザロに信仰があったとは記載されていません。

ラザロが主を信じていたかどうかは聖書からは分かりませんが、

アブラハムの懐に行けたのです。

という事は、主の目には「義」とされたのです。

その証拠に、聖書には沢山の例え話が書かれていますが、

この個所だけなのです。

人の名前が書かれた例え話は。

ラザロだけが「ラザロ」と記録され、

他の例え話は「お金持ち」というような代名詞で書かれているのです。

人の目には、ラザロは決して良く映らないかもしれません。

しかし、主が心を見られるというのが、このラザロの話を通して分かる気がします。

上のものを見上げて生きる生き方は、

この世の価値観では、豊かではないかもしれません。

しかし、大切なのは主がどう見られているか。

命が与えられている今から、上のものを見上げ、思い続ける生き方をしたいです。

PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

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