自分の境遇に嘆く必要はない…【エペソ2:5】

2023年

 罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、—あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです—

エペソ2:5

多くの人々に愛されている賛美歌「アメイジング・グレイス」をご存知だと思います。

作者について知っていますか?

私はある程度知っていたのですが、最近、新たに知った事があります。

「アメイジング・グレイス」は、1725年、イギリスの「ジョン・ニュートン」という人が作られました。

貿易船の船長の息子であり、母親は熱心なクリスチャンでした。

ニュートンは幼い時から、父親と共に船に乗っていました。

そして大人になりニュートンは、「奴隷貿易」をするようになったのです。

アフリカの人たちを奴隷として、売買したのです。

まるで船に荷物を詰め込むように、人を狭い船の中に詰め込んだのです。

人と人とも思わず、ただお金を稼ぐ物として扱っていた事を、ニュートン自身は何とも思っていなかったのです。

しかしある日、奴隷貿易をする人を乗せた船で大海原を航海していた時、

大嵐に遭い、転覆の危機に陥り死の恐怖を体験したのです。

そしてニュートンは主に慈悲を求め祈ったのです。

奇跡的に助かり、この経験がニュートンが主の道を歩む契機となったのです。

ニュートンは奴隷貿易をやめ、そして神学校へ進み、牧師となったのです。

私が知っていたのはここまでです。

「アメイジング・グレイス」は世界的に有名な賛美です。

クリスチャンでない人でも、口ずさめる人が居ると思います。

私はニュートンが、

奴隷貿易 → 回心 → 神学校 → 牧師 → 世界的な賛美

という人生を歩んだので、

ニュートンの母親は熱心なクリスチャンだというので、

お母さんはどれほど息子の為に祈ったんだろう…と思っていました。

実は、お母さんはニュートンが7歳の時に、病で亡くなって居られたのです。

何となく…

「奴隷貿易」なんて、普通の人が犯す罪とはかけ離れた大きな罪…

ニュートンは、パウロのような回心をしたのです。

パウロが罪を犯しながら歩む道中、突然光が射し、パウロは主に出会いました。

同じように、ニュートンも罪を犯しながら歩む道中、突然の大嵐に遭い、主に出会ったのです。

ニュートンは幼い時に、母親から主について、聖書について話しを聞いていたと思います。

母親が長年、ニュートンの救いの為に祈りを重ね、時が満ち、回心する方が、

私たちが知る、想像しやすいオーソドックスな導きのように感じます。

しかし、実際はニュートンが7歳の時、母親は亡くなっていたのです。

いくら熱心なクリスチャンだとしても、こんなにも早く亡くなっているのです。

ニュートンの事を誰よりも親身に思い、とりなしてくれる人は母親だと思うのです。

主は、あまりにも早く母親を呼ばれました。

私の目には、ニュートンが回心するのは難しく、遠回りなように感じてしまいます。

母親がニュートンの隣でとりなしながら存在する方が、救いの道を感じます。

しかし、私の考えと主の考えは違うのです。

主は、ニュートンの母親は「信仰の種まき」として用いられたのです。

この御言葉が思い出されます。

「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。(Ⅰコリント3:6)」

成長させて下さるのは神…

まさに、ニュートンを成長させられたのは、母親ではなく主。

私たちの目に不可能な環境だと感じても、主には何の問題にもならない…

私たちは、自分の境遇に嘆く必要なないのかもしれません。

私たちの神は、無から有を作り出される主です。

今日も、この素晴らしい主に依り頼みましょう!!

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