静かに、祈りは広がっていく【使徒10:1-8】

2025年

1 さて、カイザリヤにコルネリオという人がいて、イタリヤ隊という部隊の百人隊長であった。
2 彼は敬虔な人で、全家族とともに神を恐れかしこみ、ユダヤの人々に多くの施しをなし、いつも神に祈りをしていたが、
3 ある日の午後三時ごろ、幻の中で、はっきりと神の御使いを見た。御使いは彼のところに来て、「コルネリオ」と呼んだ。
4 彼は、御使いを見つめていると、恐ろしくなって、「主よ。何でしょうか」と答えた。すると御使いはこう言った。「あなたの祈りと施しは神の前に立ち上って、覚えられています。
5 さあ今、ヨッパに人をやって、シモンという人を招きなさい。彼の名はペテロとも呼ばれています。
6 この人は皮なめしのシモンという人の家に泊まっていますが、その家は海べにあります。」
7 御使いが彼にこう語って立ち去ると、コルネリオはそのしもべたちの中のふたりと、側近の部下の中の敬虔な兵士ひとりとを呼び寄せ、
8 全部のことを説明してから、彼らをヨッパへ遣わした。

使徒10:1-8

パートで働いている病院。

いくつもの病棟があります。

私が働いている病棟は、とても忙しい…

急変も多く、痴呆であったりせん妄であったりで

手も心も、本当によく使うのです。

けれど、不思議と…

私の病棟で働くナースさんたちは、基本的に穏やかな人が多いのです。

忙しさの中にも、どこか空気がやわらかい。

チームワークで、ピタッと支え合う感じ。

それが、私には、ヘトヘトに忙しくなっても

とても居心地が良く感じるのです。

先日、夜中に違う病棟からヘルプで来て欲しいと言われました。

違う病棟に行くのは、正直、あまり気持ちは進みません。

知らないナースさんたちや、その病棟でのルール、

病棟独自の雰囲気…があるからです。

多くの場合、急変が入ったり、

夜勤をしてるナースさんだけで手が足らない時に呼ばれます。

一歩足を踏み入れた瞬間から、空気が違いました。

ピリピリ。

とげとげ。

言葉遣いも、態度も、思わず「……え?」と感じる場面が何度もありました。

「ああ、同じ病院でも、こんなに違うんだ……」

胸の奥で、ため息が出ました…。

ヘルプが終わり、自分の病棟に戻ると

ナースさんたちが「お帰りなさい~! どうでした?」と迎えてくれます。

ヘルプの先で何をしたのか話をし、

「雰囲気がココとは全然違ってビックリしました(笑)」と話しました。

病棟によって、雰囲気が全然違うというのは、よく聞く話でした。

「どうしてこんなに雰囲気が違うんでしょう…?」と聞くと

「師長さんの影響が大きいですよね~」と言われていました。

やっぱり…

空気は、人がつくる。

特に“上に立つ人”の在り方が、その場所の空気を決めていく。

そんな事を考えながら、

百人隊長の「コルネリオ」を思い出しました!

仕事の帰りにスマホでコルネリオの部分を読み直しました。

聖書に「彼は敬虔な人で、全家族とともに神を恐れかしこみ、ユダヤの人々に多くの施しをなし、いつも神に祈りをしていた」と記録されています。

聖書に「彼は敬虔な人で…」と

記録されている人って…

一体どんな人なんだろう…って思います。

でも、何となく…

きっと、コルネリオの祈りや生き方は、

彼自身だけのものではなく、

家族に、そして部下にまで、静かに…でも確かに影響していたのだと思います。

コルネリオの話を読み進めると、

天使が現われ「ヨッパに人をやって、シモン(ペテロ)という人を招きなさい」と言われました。

人をやって…です。

コルネリオ自身が行くのではなく、使いを送るのです。

コルネリオは、しもべたちの中のふたりと、

側近の部下の中の敬虔な兵士一人を遣わせたのです。

側近の部下にも敬虔な兵士が居たのです!

これって、すごいことだと思うのです。

もし天使にそんな使命を託されても、

信頼できる人がいなければ、任せようがありません。

でも、コルネリオには

「任せられる人」が、すでに備えられていた。

しかも彼は、その三人に、

幻のことも、天使のことも、すべてを正直に話してから、遣わしたのです。

「ある日の午後三時ごろ、幻の中で、はっきりと神の御使いを見た」と話したのです。

午前3時でもなく、午後3時。

日中です。

多分、勤務中であろう日中に、

コルネリオは天使を見て、天使からの言葉を受け取ったと話したのです。

コルネリオには、これを話せる部下がいたのです。

そして部下たちは、これを真剣に受け止め従える部下だったのです。

それほど現実の中で、

コルネリオは「神のことが語れる人」に囲まれていた。

これはもう、

それまで積み重ねてきた信頼関係の結晶だと思います。

これを次男に分かち合いました。

「私たちは、人の上に立つリーダーになることはないかもしれない。

でも、一人の人の在り方が、

まわりに与える影響って、ものすごく大きい…。

クラスにキリスト者のあなたがいることも、

もしかしたら、そのためかもしれないね…」という話をしました。

主日の夜、次男は同級生に

「クリスマス礼拝に招待する」といって

何十通というLINEを送っていました。

そして寝る前に「今のところ、3人は来てくれることになった!

めちゃくちゃ嬉しい‼」と満面の笑顔。

胸の奥が、じんわりと温かくなりました。

どうか、

子どもたちが霊も心も整えられ、

キリスト者として成長しますように。

そして、私と夫もまた、

親として、

そして一人のキリスト者として、

静かに、誠実に、整えられ、キリスト者として人生を歩めますように。

…コルネリオ…

会ってみたいです‼

PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

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