わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」
ヨハネ16：33
私は困難の中で、色々と気付かされた事があります。
私の頭の中は、常に２つの事を考えるのです。
１つは「これからどうなるんだろう？」という事。
これから私の未来はどの様になるんだろう。
このままだったら、もっと酷い状態になるじゃないか。
もし困難の展開が、こんな風に発展したらどうしよう…。
と言うような「未来」についての心配です。
そして、その未来を考える時「最悪な状態」を常に想像するのです。
もう１つは「過去」です。
「あぁ…あの時、このようにしとけば良かった」
「これを選択しなかったら、こんな困難な事が自分に降りかからなかったのに」
と、変える事の出来ない過去を考えるのです。
そしてその過去は「良い状態」の場合を想像しているのです。
…決して変える事が出来ない過去を、良い状態の場合を想像し、
それを選択しなかった事に心を痛め。
そして、まだ起こってもない未来については
「最悪な状態」を想像し、心を痛めるのです。
多分、殆どの方が同じだと思います。
変える事の出来ない過去と、起こってもない未来。
「出来ない事」と「不必要かもしれない心配」
この2つを、長い時間、頭から離す事なく考え続け、
苦しみ、悲しみ、孤独を味わうのです。
…どうすれば良いんだろう？
自分が困難に遭っていない「平時」の時に
考えておくべき事だと思います。
有事の時は、頭が回りません。
私は、変えれない過去を思い起こし悔やんでも仕方ない。
それをすれば自分の心が痛むだけ。
だったら、過去の「良い選択・良い状態」という
「最高のシナリオ」は考えない！
頭に浮かんでも考えないようにするのが自分にとってベスト。
そして、未来の起こってもない「最悪なシナリオ」
私たちは問題が生じた時に、その対処法を考えまくります。
こうしたら、どうなるか。
じゃ、これは？と色々な選択肢を考えるのです。
早く問題から脱出するために。
聖書の中にも、まだ起こっていない未来について心配したり
恐れたりする場面が見られます。
・カナンの地に偵察に行った人たちの多くは
「敵が強すぎる」「私たちはバッタみたいに小さい」と報告しました。
それを聞いた民たちは、まだ戦ってもいないのに、
「きっと負ける！」と泣き叫び、約束の地に入ることを拒みました。
・マタイ6章でイエスさまは群衆に
「何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと思い煩うな。」と言われています。
当時の人々も、私たちと同じように明日を心配していたのが分かります。
・マタイ10章では、イエス様は弟子たちに、
将来、迫害され裁判にかけられることを予告しました。
しかし、そのときどう弁明すればいいか心配する必要はなく、
「引き渡されるとき、どのように、何を話そうかと思い煩うな。」と言われ
聖霊が語るべき言葉を与えてくださると教えています。
・ヤコブは、昔だました兄エサウと再会する前に、
報復されるのではないかと未来を怖れ、非常に不安になりました。
聖書には「ヤコブは非常に恐れ、心配した」と記録されています。
…他にも、まだ起こっていない未来に対して恐れ、悩む姿は沢山あります。
「もしも…」の時の為に過度な心配をするのは、
人間の習性なのかもしれません。
どうすれば良いのでしょうか。
「もしも」から始まり
今から「何を」選択するべきか
「どのように」対処するべきか
「いつ」終わるんだろう。と考えを集中させてしまう私たち。
「いつ、元の生活にもどるんだろう？」と悩むのです。
しかし、聖書を読むと、
主はいつも「元の状態」には戻されませんでした。
ナアマン将軍は自分の肌の病気が癒されるのを望みました。
元の肌に戻る事を。元の肌は戦いで傷ついた肌です。
しかし主は、ナアマン将軍を赤子の肌のようにされたのです。
また、カナの結婚式でぶどう酒がなくなった時、
主は「もっと良いぶどう酒」を与えられたのです。
…私たちは、起こってもない未来に心を奪われるのではなく
「もっと良いものを与えて下さる主」に心を寄せるべきなんだと思います。
自分の頭を「何を」「どのように」「いつ…」から
「主が」に変えるべき…。
「主が、もっと良いものを下さる」
「主が、私には出来ない事をして下さる」
私たちが、まだ起こってもない未来に不安を覚える存在であるということを
主はご存知なのです。
今日の御言葉にあるように
「私にあって平安を持ちなさい。」
「世には艱難がある。」
「しかし勇敢でありなさい。」
「私は既に世に勝ったのだから」
アーメン‼
私たちの未来は、主にお委ねしましょう…。
主は既に勝利された方。
最悪な状態から思ってもない最高な状態へと
変える事が出来る方。
私は、今日も主を信じます…。
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち（LOVE BIBLE）に与えられますように！」（ブログ2023.04.28～）
