主が私の道を塞がれる時【イザヤ55:8-9】

2024年

わたしの計画はあなたがたの考える計画とは違い、 わたしの思いはあなたがたの思いと同じではない。 天が地より高いように、 わたしの道はあなたがたの道より高く、 わたしの思いはあなたがたの思いより高い。

イザヤ55:8-9

ふと思ったのですが、

ヨセフはエジプトの総理大臣に就任し、今までにない国難の時代に舵取りをしました。

誰が見ても素晴らしい知恵をヨセフは持っていたのです。

ヨセフは誠実に仕事をこなし、

ファラオ王を始め、周りの人々から絶大な信頼を得ていました。

ヨセフが総理大臣になって、7年間は豊作、そして次の7年間は飢きん。

ヨセフの兄たちがエジプトに来たのは、飢きんになって2年目ですから、ヨセフが総理大臣になって9年目の時です。

ヨセフはエジプトでは外国人ですが、誰よりも信頼を得ていた人物なのです。

ヨセフがエジプトに売られて13年は、奴隷で自由がありませんでした。

しかし、ファラオの夢を解き明かし、ヨセフは総理大臣になって自由を手に入れたのです。

どうして、自由になったのにヨセフは父のもとに帰らなかったのでしょうか。

もちろんエジプトで大きな仕事を任されています。

しかし、これほどまでに信頼を得ている人物が、里帰りもできなかったのでしょうか。

ヨセフはカナンの地へ帰ることを望んでいたはず。

父親の顔を見に行って「ヨセフは生きています。エジプトで総理大臣になりました」と伝える事は出来たはず。

もしかしたら、飢きんが始まったら、兄たちがエジプトに来て穀物を買い付けに来るはず!と想像できたかもしれません。

しかし兄たちが来るまでに少なくとも7年以上待たないといけないのです。

7年経ち、直ぐに来るかどうかも分かりません。

そんな風に待っている間に、父ヤコブが亡くなる可能性も考えらえるはずです。

どうして、ヤコブはやっと自由を手に入れたのに、帰ろうと思えばいつでも帰れるはずだっただろうに…

どうして、一時帰国するという選択をしなかったのだろう…という疑問を感じました。

どうしてだろう…と思いつつ、もう一度聖書を読みました。

創世記40章でヨセフが、献酌官長の夢を解き明かした後、

ヨセフは献酌官長にお願いをしています。

「あなたがしあわせになったときには、きっと私を思い出してください。私に恵みを施してください。私のことをパロに話してください。この家から私が出られるようにしてください。(創40:14)」

これは多分、ここから自分が出れるようにして下さいという事は、自分を自由にして下さい。ということ。

奴隷から解放して下さい。

自分の国に帰らせて下さい。

という願いを持っていたと感じます。

ヨセフの記録は、

兄たちが「(ヨセフを奴隷として売った時)あれが憐れみを乞うた時…」と自分たちがヨセフを売った時の事を思い出している箇所があります。

ヨセフは売られた時、兄たちに哀れみを乞い、助けを求めました。

それ以外、あまりヨセフが今ある現状に不服を言ったり、嘆いている…という記憶が私にはありません。

しかし、この40章の部分を読むと、自由を手にしたい。家に帰りたい。と、ヨセフはもがいているように思います。

この献酌官長にお願いをしてから、2年後にファラオの夢の解き明かしをしています。

多分…ヨセフはこの2年間で多くの事を学んだんじゃないかと思いました。

聖書には記録されていないので、私の想像ですが…

「どうして外に出れないんだろう」

「あんなにもお願いをしたのに、どうして献酌官長は私の話をしてくれないんだろう」

「主よ。いつまでですか。いつまで私はここにいるのでしょうか」

「主はどうして私を助けてくれないんだろう」

「私は与えられた場所で懸命に生きているのに」

「罪からも離れ、正しい事を選択したのに、いつまで主はここに私を置かれるんだろう…」

というような疑問が出たのではないでしょうか。

そして、多分、悟ったのだと思います。

「主が出る事を拒まれている」と。

「主の時がまだなんだ」と。

「私が父に会うのはまだなんだ」と。

「まだここに留まりなさい」という事なんだ。

「今、ここで自由を得て、父に会いに行き、再会をし、兄たちがした事を全て明らかにさせるのが主の計画ではないんだ…」

「主は私に、他に違う計画をもっておられるんだ…」

これを完璧に悟ったのではないか…と思います。

だから、ファラオの夢を解き明かし、自由を得ても、主のGOサインが出ない限り、

自分から行動に移さなかったのではないか…と思いました。

主のGOサインがでるまで、自分からは行動しない…

ファラオの夢を聞いて、解き明かしをしながら、

2年前に自由を手に入れていたら、このような神の計画(これからの豊作と飢きん)を知ることはできなかった。

神の計画を知った今、自分が神の計画に用いられるという事を一瞬にして悟った。

あの時、主が私に自由を与えなかった理由を完璧に知ったのです。

そんな事を考えると、

ヨセフにとって、外に出れなかった2年間は大きい。

この2年間で沢山の事を学び、主からの訓練をうけたんだろうな。

その主の訓練に合格したから、エジプトの総理大臣と言う大役を担う事ができた…

主が私たちの道を塞ぐ時…

主には理由があるのです。

「あなたが願っている道より、もっと素晴らしい計画を私は持っている」と言われている様に感じました。

願っている道が塞がれたら、感謝をして待ってみよう!!と感じました。

「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」

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