罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、—あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです—
エペソ2:5
多くの人々に愛されている賛美歌「アメイジング・グレイス」をご存知だと思います。
作者について知っていますか?
私はある程度知っていたのですが、最近、新たに知った事があります。
「アメイジング・グレイス」は、1725年、イギリスの「ジョン・ニュートン」という人が作られました。
貿易船の船長の息子であり、母親は熱心なクリスチャンでした。
ニュートンは幼い時から、父親と共に船に乗っていました。
そして大人になりニュートンは、「奴隷貿易」をするようになったのです。
アフリカの人たちを奴隷として、売買したのです。
まるで船に荷物を詰め込むように、人を狭い船の中に詰め込んだのです。
人と人とも思わず、ただお金を稼ぐ物として扱っていた事を、ニュートン自身は何とも思っていなかったのです。
しかしある日、奴隷貿易をする人を乗せた船で大海原を航海していた時、
大嵐に遭い、転覆の危機に陥り死の恐怖を体験したのです。
そしてニュートンは主に慈悲を求め祈ったのです。
奇跡的に助かり、この経験がニュートンが主の道を歩む契機となったのです。
ニュートンは奴隷貿易をやめ、そして神学校へ進み、牧師となったのです。
私が知っていたのはここまでです。
「アメイジング・グレイス」は世界的に有名な賛美です。
クリスチャンでない人でも、口ずさめる人が居ると思います。
私はニュートンが、
奴隷貿易 → 回心 → 神学校 → 牧師 → 世界的な賛美
という人生を歩んだので、
ニュートンの母親は熱心なクリスチャンだというので、
お母さんはどれほど息子の為に祈ったんだろう…と思っていました。
実は、お母さんはニュートンが7歳の時に、病で亡くなって居られたのです。
何となく…
「奴隷貿易」なんて、普通の人が犯す罪とはかけ離れた大きな罪…
ニュートンは、パウロのような回心をしたのです。
パウロが罪を犯しながら歩む道中、突然光が射し、パウロは主に出会いました。
同じように、ニュートンも罪を犯しながら歩む道中、突然の大嵐に遭い、主に出会ったのです。
ニュートンは幼い時に、母親から主について、聖書について話しを聞いていたと思います。
母親が長年、ニュートンの救いの為に祈りを重ね、時が満ち、回心する方が、
私たちが知る、想像しやすいオーソドックスな導きのように感じます。
しかし、実際はニュートンが7歳の時、母親は亡くなっていたのです。
いくら熱心なクリスチャンだとしても、こんなにも早く亡くなっているのです。
ニュートンの事を誰よりも親身に思い、とりなしてくれる人は母親だと思うのです。
主は、あまりにも早く母親を呼ばれました。
私の目には、ニュートンが回心するのは難しく、遠回りなように感じてしまいます。
母親がニュートンの隣でとりなしながら存在する方が、救いの道を感じます。
しかし、私の考えと主の考えは違うのです。
主は、ニュートンの母親は「信仰の種まき」として用いられたのです。
この御言葉が思い出されます。
「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。(Ⅰコリント3:6)」
成長させて下さるのは神…
まさに、ニュートンを成長させられたのは、母親ではなく主。
私たちの目に不可能な環境だと感じても、主には何の問題にもならない…
私たちは、自分の境遇に嘆く必要なないのかもしれません。
私たちの神は、無から有を作り出される主です。
今日も、この素晴らしい主に依り頼みましょう!!
「主よ。あの土地を私たち(LOVE BIBLE)に与えて下さい!」