自分の命にまさるもの【詩篇63:3-4】

2023年

あなたの恵みは、いのちにもまさるゆえ、私のくちびるは、あなたを賛美します。

それゆえ私は生きているかりぎ、あなたをほめたたえ、あなたの御名により、両手を上げて祈ります。

詩篇63:3-4

自分にとって何が大切ですか?

家族や仕事、恋人、友達、健康、業績、学校や会社のネームバリュー、財産、努力の結果…

色々、大切にしているものがあると思います。

でも、それらも自分の命があってこその大事なものです。

私たちは、時には生きることに疲れ…

「 早く主のもとに行きたい!」と嘆くこともあります。

しかし、生きている限り1番大切なのは「 自分の命」ではないでしょうか。

生きているからこそ、大切なものを大切だと感じる事ができ、喜びや満足も感じる事が出来るからです。

自分の命がないと、何も感じる事が出来ないからです。

今日の御言葉を見ると、

「 あなたの恵みは、いのちにもまさる」とあります。

私たちが一番大事にしている「自分の命」よりもっと大切なものがあるというのです。

「 命にまさるものがある」と聞くと思い出す人がいます。

星野富弘さんです。

星野さんの詩に

「いのちが一番大切だと思ったころ生きるのが苦しかった。いのちより大切なことを知った日生きるのが嬉しかった 」

という詩を思い出します。

星野さんはもともと体育の先生でしたが、授業中に事故に遭い、首から下が麻痺となりました。

自分の意志で、体を動かす事が出来なくなり、何もできなくなった自分の姿を見て本当に惨めに思われたそうでうす。

何も出来ない自分に生きる意味がないと感じたようです。

自分の中に起こった不運を受け入れることができず、自分の存在を打ち消すほどに魂は疲れきり、渇き切っていたのです。

その様な中でキリストに出会ったのです。

星野さんは、受け入れる事が出来ない事が自分に起こり、自分に価値がないと、存在を消したいと思っていました。

しかしキリストに出会い、自分の存在する意味がないという思いに捕らわれ続けたのは、自分の「罪」であったことに気付かされたそうです。

また星野さんは、

「自分の為だけに生きようとした時は、本当の意味で、自分の命を生かしているのではない。

命というのは、自分だけのものではなくて、誰かの為に使えてこそ、本当の命ではないか。」と言われています。

私たちは一番大事な「自分の命」を、もっと豊かに生きるために、色々な事を築き上げようと頑張って生きているのです。

だから、自分の築き上げたものが崩れた時、自分の価値や存在も崩れたように思ってしまうのです。

自分の命は、自分の為だけに築き上げ使うものではなく、誰かの為に使うことにより、本当の命となるというのです。

本当でしょうか。

イエスさまを思い出して下さい。

イエスさまは、私たち人間の為に生まれ、生きて下さったお方です。

イエスさまは、ご自分の命を自分の為に使うのではなく、私たちの罪を許す為にご自分の命を献げてまでも私たちを愛し、

私たちと共に生きることを良しとして下さいました。

イエスさまは、ご自分の命を私たちの為に使われたのです。

私たちは、主が生きられたように生きるべきです。

イエスさまの生き方は、決して死という空しさで終わるものではないのです。

イエスさまは蘇られたからです。

イエスさまは罪と死に打ち勝ち勝たれました。

復活の命を約束して下さっています。

復活の命の約束があるからこそ、

私たちの人生で思いもよらない出来事も、空しく終わることがないのです。

主の罪の赦しと復活の約束…

命にまさる恵みを知っているからこそ、

今ある地上の命を精一杯大切にして生きる意味があるのです。

主の約束と恵みを心に留め、今日も歩みたいです。

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