あなたがたは私に対して悪を企てましたが、神はそれを良いことのために計らってくださいました。それは今日のように多くの人々を生かすためだったのです。
創世記50:20
韓国の友達から、こんな証を聞きました。
ある神学生が、大きな教会の伝道師の面接を希望していました。
学生伝道師になると、大学で神学を学びながら、
教会で仕え、経済的に支えて貰える学生伝道師。
神学生は苦学生が多い…。
面接を受ける為に、また教会で仕える時にはスーツが必要です。
しかしこの学生Aさんは、スーツを買う余裕はないのです。
「神さま!大学に通い続ける為に、伝道師として働きたいです。
スーツを与えて下さい!!」と懸命に祈っていたそうです。
しかし、面接の日になってもスーツは与えられず、
面接に行く事を断念したそうです。
Aさんは落胆したのです。
…どうしてだろう…?
自分の生涯、主に仕えたい!と願って神学校で学んでいるのに。
どうしてその必要を満たして貰えないんだろう…?
とモヤモヤしていたそうです。
次の日、同じ大学の友達が「面接の前日に、知り合いの執事さんが
スーツを買ってくれたんだ!
面接も合格し、来月から伝道師として働けるようになった!!」と
喜んでいたそうです。
Aさんのモヤモヤは大きくなり、不満へと変わっていったのです。
「主よ!! どうしてですか? 私に何か問題がありますか?
どうして彼にはスーツを与え、私には与えて下さらないのですか??」
「あなたの御心は何ですか?」
「あなたは私に何をお望みなのですか?」
「伝道師として働けなければ、
学びを続けることも不可能なのは、あなたもご存知のはずです!!」と
怒りの祈りが続いたそうです。
数日後、義兄から連絡があり食事をする約束をしたそうです。
Aさんのその状況を知らなった義兄…
食事を終えて
「教会で働く為にスーツが必要だろう?」と
スーツを仕立ててにお店に連れて行ってくれたそうです。
しかも、2着!!
スーツが与えられたAさんは、
主に感謝し、他の教会の面接を受け
伝道師として働くことが出来たそうです。
そして月日が流れ大学を卒業し、
その教会で牧師となったAさん。
結局、その教会の担任牧師の娘さんと結婚したそうです。
もし、あの時…
Aさんがスーツを与えて欲しい!!と願った時に
スーツが与えられていたら、
Aさんの人生は変わっていました。
…この証を聞いて、
私はヨセフを思い出しました。
ヨセフは奴隷としてエジプトに売られ、
長い年月、故郷に帰ることを望んでいました。
一生懸命働き、奴隷であっても主人から信頼を得ていました。
しかし濡れ衣をかけられ、投獄されるのです。
与えられた場所で懸命に生きていても、
もっと状況が悪くなったのです。
ヨセフは、獄中でパロの献酌官と料理官の
夢の解き明かしをしました。
その時、献酌官に
「あなたが幸せになったときには、きっと私を思い出してください。私に恵みを施してください。私のことをパロに話してください。この家から私が出られるようにしてください。」
と頼んだのです。
これはヨセフの心の叫びだと思います。
ここから出たい!!
故郷に帰りたい!!
父に会いたい…‼
しかし、献酌官は忘れてしまったのです。
もし、この時、ヨセフの願いが聞き入れられていたら、
もしかしたら、ヨセフはカナンの地に帰れていたかもしれません。
父と再会を喜んだかもしれません。
しかし、主の計画は違ったのです。
もし、ヨセフが「今」だけを見ていたら、
宰相という立場や、飢饉の時に家族を救うという
大きな使命を全うすることはできなかった…。
献酌官は、2年間ヨセフの事を忘れていました。
宰相となったヨセフは、7年間の豊作を経験。
その後、飢饉が始まって2年目に兄たちがエジプトに穀物を買いに来ました。
ヨセフは自分から願った時から、11年…待ったのです。
もし、11年前、ヨセフが願った時に献酌官を通して
奴隷からの解放されていたとしたら…
彼は故郷に帰り、父と再会できていたかもしれません。
しかし、彼は「父との再会」しか手に入れれなかったかもしれないのです。
11年の間、彼はますます霊的に磨かれ、
主の時と摂理を信じて忍耐しました。
その結果、
ヨセフの家族だけでなく、エジプトや近隣諸国までの
多くの命を救う祝福となったのです。
…私がヨセフだったら、宰相となり豊作が始まった時点で
パロに願い出て、休暇を貰い
父の安否を確かめに故郷に帰って見ると思います。
でもヨセフは、それをしようと思えば出来たはずにも拘らず、
しなかったのです。
ヨセフは「主の時」「主の計画」「主の摂理」を
心底信じる事が出来、
主の時をただただ、待つ事を選んだのです。
それが出来たのは、
11年という主から霊的に磨かれた時間を過ごしたからだと思います。
この11年間の間、
どのような思いで過ごしたんだろう…
いつかヨセフに会ったら聞いてみたいです‼
ついつい私は、
目の前の不足や不公平さに心を奪われてしまいます。
「今、なぜ与えられないのか」と主に問い、焦り、
時には、疑問や怒りをぶつけます。
しかし、主は私たちが想像もできない大きな計画を持っておられます。
Aさんにとってのスーツ一着、
ヨセフにとっての獄中の苦しみ──
どちらも、その先にある大きな御手の働きに繋がっていたのです。
…私は、もっと主を信頼し、
もっと主に委ねて生きたい!
主は、私たちの小さな願いの先にある、
想像を超えた祝福を備えてくださっているはず‼
主の時間軸では、一時しか生きる事が出来ない存在にすぎないのに…
全てを見定めたように生きてしまう…💦
あ…もっと… 主を信用しよう‼
もっと… 主に委ねて生きよう‼
主は私の想像を超えた計画をお持ちのはず。
目先のものが全てではない…
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)

