何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
ピリピ4:6-7
今日も、次男の信仰の記録です。
昨日(3/3)、学校で校内行事がありました。韓国語のスピーチ大会です。
小学校の時から、毎年一回ある行事です。小学校では小学校全学年が集まり一人ずつ、または学年により会話形式で数人で発表したりします。
そして今回は、中学最後のスピーチ大会・・・コロナ禍で中学に上がってからは2年間は、全校生徒の前でなく、各クラスで校長先生を始め色々な先生方が来られ発表をしてきました。
そして今回は、3年ぶりに中学の全校生徒の前での大会です。
次男の通っている学校は韓国系の学校。
韓国語はレベルにより3クラスに分かれています。中学に上がった時は真ん中のクラスでしたが、ある程度、学期テストで点数を取れば、上のクラスに上がらないといけません。
中学2年から一番上のクラスになりました。しかし次男は韓国語は出来ません。
同じクラスの生徒は、両親共に韓国の方で家でも韓国語を使っている子どもたち。
次男の性格も手伝って(?)積極的には全く話せないし、話さないタイプです。
授業中も先生の言っている事が3割ぐらいしか分かっていないのです。
3学期に入ってから、スピーチ大会を意識しました。「もう・・嫌!絶対に休みたい!」を連発。
大会について考えるのも嫌な様子。もちろん家でも大会に向けて練習しません。
スピーチ大会に向けて放課後、先生がチェックをします。しかし自分がチェックを受ける日も、友達に自分の韓国語を聞かれるのが恥ずかしいらしく、先生の目を盗んでダッシュで逃げて帰って来ます。
次男にとっては考える事もしたくない行事なのです。しかし大会1週間前から、大会について話し始めました。
「絶対に嫌!!」「出たくない」「恥ずかしすぎるし、後輩の前で恥をかきたくない」「下手な発音を人に聞かれたくない」「休む方法考えて!」「本当に・・高校になったら、高1の大会は頑張る。大会に向けてまず韓国語で会話できるように頑張るから・・今回はパスさせて!!」「もーーーー嫌!嫌!嫌!!」
そして大会2日前に・・「話をしたい・・」と言ってきました。
私に学校を休む許可を取りたいのです。(高校生なら勝手にサボると思いますが、まだ許可を取ろうとするところが可愛い中学生)
「本当に嫌だ!」と連呼し、凄い勢いで訴えが続きます。
私「その本当に嫌だ。逃げ出したい気持ち、分かるよ。お母さんも今まで生きてきて、あなたより何回もそんな気持ちを味わってるから」
次男「・・本当に逃げたい。・・でも、自分の心に引っ掛かりもある・・大会は金曜日。この日は学校終わってから教会に行きたいと思ってる。金曜の大人の礼拝でエレキギターの奉仕をしたいと思ってたから。
でもさ、学校をサボってるのに、礼拝に行くって、、、神さまは絶対に喜ばれないと思う・・だから余計にしんどい・・」とボロボロ泣きます。
私「じゃ、主の御心は、大会から逃げないって事だと感じてるって事?」「・・だったら、どうしたら良いか祈ってみよう!」
次男「・・なんて祈るの?」
私「こういう時の祈りって凄く大切。なんて祈るかが大切! なんて祈ったら良いと思う?
神さま、大会が中止になりますように?
神さま、出なくていいよって言ってください?
神さま、逃げる事に心に引っ掛かりがあります。逃げない事が御心であるなら、僕の心から嫌だと言う思いを減らして下さい?」
次男「・・嫌だと言う思いを減らして下さい・・」
私「じゃ、お母さんから祈るね。」といい
「神さま感謝します。今、凄く凄く次男の心は嫌な思いで一杯になっています。しかしこの様な中でも、逃げる事が主に喜ばれないという事に、次男が心を留める事が出来ている事、本当に感謝します。
次男のこの小さな心が、今、負担やストレスで押し潰されそうです。主よ、どうか次男を助けて下さい。
逃げないという事が、主が次男に与えておられる思いであれば、次男の心から負担を取り除いて下さい。
今も生きておられ、祈りを聞いて下さる主よ。次男が今、主が働かれる事を知る事が出来ますように。」と祈ると、
次男はボロボロと泣き、涙と鼻水・・・
そして次男は、声には出さずに心の中で祈っている様子・・私も横で声を出さずにとりなしの祈りをしました。
20分ほどすると、とてつもなく分厚い雨雲が、次男から去っていくように感じました。
すると次男が口を開き「もう、神さま・・ずるい・・もう絶対ずるい・・」と。
顔を見ると溢れる涙が止まってきています。
私「負担・・なくなったよね??」と聞くと
次男「神さま、ずるい・・もう、ずるすぎる・・なくなった・・。」
「声に出さずに、ずっと文句を言うように”絶対に嫌!” ”嫌!!” ”もう何とかして!”を連発してたんだけど・・・
いくら”嫌!!”って吐き出しても、途中から、吐き出した文字が薄れて消されていく感じがした・・・段々と僕の吐いた文字が薄くなって、、それから、いくら文句を連発しても文字にもならなくなって、真っ白になった・・・神さま・・・ずるくない?
今も大会に出たくはないよ。嫌だけど・・・でも今は、どうしてあんなにあそこまで頑なに嫌だと思っていたのかが分からない・・どうしてあんなに拒否ってたのかが分からない・・
自分の心が変えられてる・・もう・・神さま、ずるい・・」
そして続けて「こんなに涙と鼻水を垂れ流して祈ったのって初めて・・」と。
そして続けて「祈ってる時、神さまさ・・最後にツッコミまで入れて来た・・”お前スピーチ大会、これで9回目だぞ・・なのに来年頑張るって・・”って言われた」と涙目で笑ってました。(小1から始まり今回9回目)
顔つきがスッキリして、ちょっとお兄ちゃんになった様な顔・・
次男「そうと決まったら・・大会まで時間がないから、完璧にセリフ覚えないと。あ・・明日は誰々に発音チェックして教えてもらおう・・」と言うのです。
僅か30分位の間で、祈る前と別人のようになりました。
次の日の朝、起きて来た次男に「一晩経ったけど、大会に向けて気分はどう?」と聞いたら
「本当に神さまってずるい!・・・今も、嫌だという思いより、準備しようという思いが大きい・・」と。
当日の朝、「とうとう今日だね~ 気持ちはどう?」と聞いたら、
次男「心の中で大きい声で、”嫌だ!” ”行きたくない” ”逃げ出したい”と大声で叫んでる自分が居てる・・・でもその自分が、ビックリするほど小さく、小人のような大きさ(笑)」と笑っていました。
すごく面白い表現だな・・と思いつつ
私「じゃ、心の大半は何が占めてるの?」と聞くと
次男「・・とりあえず、やれるだけの事をやり終えて、神さまの喜ばれる姿で早く金曜礼拝したい・・」と言うのです・・・
はぁ・・・神さまって凄くないですか?
私には手が付けようがないほど、感情が高ぶって拒否していたのに・・・
それと同時に、私が次男に「どうしたら良いか祈ってみよう!」と言って、その選択肢として「僕の心から嫌だと言う思いを減らして下さい」と次男を導いた自分・・
「なくして下さい」ではなく「減らして下さい」と導いた自分。
保険をかけたような言葉だったな・・・と、自分の信仰の弱さ、完全なる信頼の不足を感じさせられました💦
次男は、今回の大会を通して、主が本当に生きておられ自分に働かれるという事を体験しました。
私も同じ思いですが、同時に主への完全なる信頼の不足を示され、悔い改めの機会にもなりました。
大会は中止になることなく、予定通り行われました。
予定通り、次男の順番も回って来て、予定通りの時間内、全校生徒の前に立って韓国語でスピーチしました。(親はリアルタイムで動画がみれる)
祈っても、受け入れたくない環境は変わることも、無くなる事もありませんでした。
しかし、次男の心だけが変えられました。
主は本当に素晴らしい・・
大人からすれば、いくら多くの人前で話すのが嫌だとしても「深く考えずにやってしまえば終わる話」ですが・・次男にとっては大きな大きな、自分ではどうする事も出来ない困難だったのです。
そのどうする事も出来ない追い詰められた中で、突破口として主が与えて下さったのは、
「学校をサボって礼拝に行く事は、主は喜ばれない」という思い・・・
しかし、この突破口であるこの思いが与えられ、次男は増々苦しんだのです。
主が与えられた突破口は、一層、次男を追い詰めたのです。
ただでさえ限界だったのに、更に主は追い詰められたのです。
本当に成すすべがなく、祈り求めた時、主が働かれる・・・
更に追い詰められるって、本当に嫌ですよね💦
でも主はそのように働かれるように思います。
大会を終え、大喜びで教会へ向かい、金曜礼拝に行くことが出来ました。
凄く凄く礼拝が楽しかったそうです。
自分の姿と思いが、主に喜ばれていると感じたそうです。
昨夜は、色々な思いを感じる内容の濃い1日でした。次男は倒れるように眠りにつきました。
背丈は私よりすっかり大きくなりましたが、小さな男の子が主の腕の中で眠りについているように感じました。
今日も・・全てに感謝する1日を過ごしたいです。
今日も、主の中を歩む1日をお過ごしください!!