彼女たちはまた声をあげて泣き、オルパはしゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついていた。
ナオミは言った。「ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神のところへ帰って行きました。あなたも弟嫁にならって帰りなさい。」
ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。ルツ1:14-16
昨日はルツを読み直し、凄く恵まれました。
ルツがまだ私の頭に残っています…
ルツって凄いな…と思うのです。
ナオミには、息子の嫁としてルツとオルパがいたのです。
ナオミはイスラエル出身で、2人の嫁はナオミの家族が移住してきたモアブの人なのです。
ナオミの夫と2人の息子はモアブの地で死にました。
これ以上ナオミは異国にいる必要がなくなり自国へ帰ろうと2人の嫁に別れを告げたのです。
ナオミはきっと良い義母だったんだと思います。
一旦は、弟嫁のオルパも、ルツと一緒にナオミについて行くと言っています。
しかし、ナオミは2人の将来を心配し、
何度もあなたたちは私のもとを去るのが良いのだと教えたのです。
2人は声を上げて泣いたと記録されています。
そしてオルパは自分の母の元へと帰っていったのです。
しかし、ルツはナオミにしがみついたのです。
ナオミは「自分の民、自分の神のもとに帰りなさい」と言いました。
しかしルツは「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神」と言ったのです。
人間的に判断して、どちらの選択をするのが賢明でしょうか。
ナオミについて行くとなると、外国で異邦人として人生を過ごす事になるのです。
これからの人生、いじめられる可能性は大なのです。
そして自然の流れで考えると、年老いたナオミが先にこの世を去る確率が高いのです。
もしナオミが先に天に召されたら…
ルツはその後、どうするつもりなのでしょうか。
また、ルツの選択は、
年老いたナオミを養うという役目を買って出ることになります。
これから先、ナオミを養うために働かないといけないし、介護が待っているかもしれません。
しかし一方、自国に残ると言う選択は、
自分の実家に帰るのです。
ナオミが母の元に帰りなさいと言っていることから、
少なくとも2人の母親は健在だったのです。
帰る家があり、受け止めてくれる人がいるのです。
少なくとも食べる事に困る事はないのです。
もしかしたら、自国でまた誰かと出会う可能性もあるのです。
自分の人生だけを考えたら、
ナオミと別れるというのが賢明な選択ではないでしょうか。
しかし、ルツの素晴らしい点は、ナオミが信じている神を選んだのです。
全てを捨てて、ナオミについて行ったのです。
そして自分に出来る限り、懸命に働いたのです。
その懸命な姿が噂となり、ボアズの耳に入ったのです。
選択には ‟落とし穴” があるのが分かります。
「誰に相談しても」
「常識的に考えて」
「ちょっと先を想像して」
「当たり前のように」
自国に残る事を選んでしまうと思います。
選択する事において ‟迷う程の事ではない” からです。
どちらが良いものなのか、‟簡単に判断できる” からです。
どうすれば良いのか分からない!という状態ではないので、
主に ‟聞くに及ばず”、決断してしまうのです。
ナオミと主を選択しなかったオルパは、その後どのような人生を歩んだかは分かりません。
良い人に出会い、幸せに暮らしたかもしれません。
あの時、涙ながらに選択した自分の決断に、満足しているかもしれません。
しかし、主の目にはどうでしょうか。
自国を捨て主を選択したルツは、自分のルーツがダビデやイエスさまに繋がったのです。
そして愛するナオミとも幸せに暮らせたのです。
…もしかしたら、自分が今、
満足している今の生活は…オルパと同じかもしれません。
主は本当は私にもっと恵みを与えたかったのに、
私の勝手な選択を繰り返し、
今の恵みで留まっているかもしれないのです。
私は、主が私に下さろうとしている恵みを全て頂きたい…!!
主が私に教えようとしている全てを、漏らさずに知りたい…!!
‟選択の落とし穴” を選んでしまわない為にも、
どのような選択も…
自分の心を空にして、まず主に祈る!!
今日は、これを覚え祈っていきたいです。
PS. 今日も、心を込めて一言、心の中でお祈りお願いします。「主よ。あの土地が私たち(LOVE BIBLE)に与えられますように!」(ブログ2023.04.28~)